HubSpot Sales Hubの主要機能や特徴、料金プランについて解説!

マーケティング活動の一部自動化や、効率化を図ることができるマーケティングツール。
現在では、導入企業の増加や、「CRM・MA・SFA」といった様々なマーケティングツールが多くの企業から提供されていることもあり、マーケティングツールへの注目度はどんどん高まってきています。
その中でもHubSpotは世界でもトップの知名度を誇り、導入企業数も世界トップクラスです。

CRMが無料で利用でき、機能もしっかりしているという大きな利点があるため、そこに注目されがちですが、他のツールはどうなのでしょうか。
今回はHubSpotのツールの一つである、「Sales Hub」について、基本的な知識から、機能、それぞれのプランについて解説していきます。

HubSpotとは

まずは、HubSpotについて簡単に解説します。

HubSpotとは、2005年にアメリカで開発されたマーケティングプラットフォームです。
無料で利用することができるCRMを中心に、MAと似た機能を持つ「Marketing Hub」、カスタマーサービスを強化する「Service Hub」、WebサイトやWebコンテンツの作成や更新などを容易にする「CMS Hub」、そして今回紹介するSFAと似た機能を持つ「Sales Hub」の5つのツールで構成されています。

高機能なCRMが無料で利用できること、様々な種類のツールを一元管理できることが人気の理由のひとつとなっています。

Sales Hubとは

「1.HubSpotとは」の項目でも軽く解説した通り、Sales HubはSFAに似た機能を持つツールとなっています。
HubSpotではCRMが無料で利用できるため、顧客の管理と営業の管理を一括で管理できるようになると考えていただければ良いと思います。

「SFAとは」

SFAとは、「Sales Force Automation」の略で、営業活動をデータ化することにより、担当者変更時の円滑な引継ぎや、ノウハウの蓄積を目的として利用されます。
非常に幅広い機能を持っているため、CRMやMAなどの他のマーケティングツールと似ている部分も多く、Sales Hubも無料で使えるCRMを筆頭に、柔軟性の高いツールとなっています。

具体的には、これまでの営業活動をデータかすることで、その際のリードの反応や、次に予定しているアクションなどを一元的に管理することで、どのようなアプローチが有効なのかを蓄積していきます。
さらに、営業についてデータ化することは、新人教育の際にも大いに役立ちます。

SFAやMA、CRMなどマーケティングツールについてより詳しく知りたい方は別の記事をご用意しておりますので、ぜひ下のリンクからご覧ください!

「CRM・MA・SFA」3つのツールの違いとは?

ひと昔前には耳にすることも少なかった「CRM・MA・SFA」の3つのマーケティングツール。
現在では導入している企業が増えてきたこともあり名前を聞くことも増えてきています。
この記事では、これらの3つのツールの必要とされている背景から、それぞれの特徴、解決してくれる課題について解説します。

Sales Hubの主要機能

HubSpotとSFAを紹介したところで、HubSpotのSFA「Sales Hub」はどのような機能があるのか、そしてその特徴をご紹介したいと思います。

メール・電話でのアプローチの強化

様々なマーケティング活動をすることにより、リードを獲得していきますが、これらに対してのアプローチの適切な方法はリード一人ひとりで変わってきます。

Sales Hubにはその中でもメールや電話で効果的にアプローチするための機能が備わっています。

メールでのアプローチを効果的にするための機能として、テンプレートとEメールトラッキング機能があります。
テンプレート機能では、効果が高いと判断したメールをテンプレート化し、設定することが可能となります。
チームで共有して、それぞれのセグメントなどに最適化を行うなどの運用方法ができます。
また、カスタマージャーニーの各段階で利用できるテンプレートも標準搭載されており、OutlookやGmailなどから1クリックで呼び出すことができるため、簡単に利用することができます。

さらに、Eメールトラッキング機能により、開封やリンクのクリックがあった場合にデスクトップに通知が届くように設定できます。
テンプレートごとの送信率や開封率、エンゲージメント率などを確認、比較することができるため、より効果の高いテンプレートがどれなのか把握することが可能です。

電話でのアプローチを強化するための機能としては、受話器なしで電話を可能にしそのトラッキングと記録を可能にするものがあります。
個人に割り当てられた電話番号を使用し、VoIP通話や一般回線からリードに対して発信することが可能になります。
その会話を録音することも可能となるため、振り返りの際にも非常に便利です。

リードとの信頼関係の強化

メールや電話などを利用し最初の接点を築けたら、信頼関係をより良いものにしていくためのアクションを取っていかなければいけません。
Sales Hubでは、このより良い信頼関係の構築を補助する機能も多く備わっています。

この中でも代表的な機能は、セールスオートメーションの機能だと言えるでしょう。
セールスオートメーションは、一連のメールの流れを作成し、リードに送信することで、リードナーチャリングの一部自動化を可能にしてくれる機能です。
自動送信メールをパーソナライズするための機能も備わっているため、それぞれのリードと違和感なくやり取りを行うことも可能です。

GoogleカレンダーやOffice365カレンダーと同期することで、ミーティングの日程調整をより簡単にする機能もその一つです。
これまでミーティングを日程調整する際には、メールを何度もやり取りして決定する必要がありましたが、この機能により、どこが空いているのかを簡単に共有できるようになります。
また、ミーティングの長さを30分単位に変更したり、ミーティングの前後1時間を空き時間と認識させないなどの、気の利いた機能もあるため、非常に使いやすくなっています。

パイプラインの管理

ここでいうパイプラインとは、「営業パイプライン」を指しており、これを管理する機能がSales Hubには備わっています。
それぞれのコンタクトや企業を、取引のフェーズごとに管理できるようにする機能です。

自動での管理は有料プランでしか利用することができませんが、手動であればCRMの無料プランでも利用することができます。

パイプライン管理については別の記事で詳しく解説しておりますので、ぜひ下のリンクからご覧ください!

マーケティングにおけるパイプラインの意味とは?注意点や管理のためのツールにも解説!

ビジネスの場では、様々な言葉が一般的に使われている意味とは違う意味で利用されます。
その中でも「パイプライン」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
今回はこの「パイプライン」について解説し、パイプラインを構築し管理を始める方法、注意点、パイプライン管理のためのツールについて解説していきたいと思います。

Sales Hubの料金プラン

HubSpotではCRMとCMS Hubを除く3つのツールで、それぞれ3つのプランを用意しており、価格の安い順に「Starter」「Professional」「Enterprise」となっています。

それぞれのツールの価格に関しては以下の通りです。

・Starter:6,000円/月
上記の金額にユーザー2名分の料金が含まれている。
ユーザーを追加したい場合は一人あたり3,000円/月を支払えば可能。

・Professional:60,000円/月
上記の金額にユーザー5名分の料金が含まれている。
ユーザーを追加したい場合は一人あたり12,000円/月を支払えば可能。

・Enterprise:144,000円/月+導入支援費用360,000円/一回
上記の金額にユーザー10名分の料金が含まれている。
ユーザーを追加したい場合は一人あたり14,400円/月を支払えば可能。

これらのプランで利用できる機能の違いや、別のツールのプランなどを確認したい方は、別の記事で詳しくご紹介しておりますので、ぜひ下のリンクからご覧ください!

HubSpotの料金プランってどんな感じ?4つのツール別に料金プランごとの特徴まで解説!

HubSpotでは、目的別に分けられた4つのツールを用意されたグレードから自由に契約し、自社に必要な機能をカスタマイズできることも特徴の一つとなっています。
今回は、それぞれのツールの料金システム、そして、それぞれのプランの特徴をご紹介いたします。

まとめ

今回はHubSpotのSales Hubについてご紹介しました。

Sales Hubは、様々なツールを一元管理できるHubSpotの中で、SFAのような立ち位置のツールであり、営業のデータ化とそれに伴う営業の属人化からの脱却、営業の効率化を可能とするツールです。

CRMが無料で利用できることからも、非常に導入ハードルが低いにもかかわらず、素晴らしい機能を備えているHubSpotとSales Hubの導入をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。