目次
- 1 Marketo(マルケト)とは?
- 2 Marketo(マルケト)の価格は非公開|4つの料金プランとは
- 2.1 SELECT
- 2.2 PRIME
- 2.3 ULTIMATE
- 2.4 ENTERPRISE
- 3 Marketo(マルケト)の主要機能と特徴
- 3.1 マーケティング自動化の機能
- 3.2 各チャネルごとのマーケティング機能
- 3.3 リードやアカウントの管理・分析機能
- 3.4 AIを活用した機能
- 3.5 営業およびサポート機能
- 4 Marketo(マルケト)の評価・口コミ
- 4.1 『良い評判・口コミ』
- 4.2 『悪い評判・口コミ』
- 5 Marketo(マルケト)を導入するメリット・デメリットとは
- 5.1 Marketo(マルケト)を導入するメリット
- 5.2 Marketo(マルケト)を導入するデメリット
- 6 Marketo(マルケト)の導入に向いている企業とは?
- 7 Marketo(マルケト)の導入に向いていない企業とは?
- 8 Marketo(マルケト)以外に活用できるMAツールとの比較
- 8.1 HubSpot Marketing Hub
- 8.2 Salesforce Pardot
- 8.3 SHANON MARKETING PLATFORM
- 8.4 SATORI
- 8.5 LIST FINDER
- 9 最後に
Marketo(マルケト)とは?
マルケトは2006年に設立されたアメリカの企業で、「マーケティングオートメーション」という仕組みを広め、デジタルマーケティングの発展を促進したことで知られています。2018年にはアメリカのAdobe Inc.と統合しましたが、MAツールである「Marketo Engage(以下マルケト)」は現在も活発にアップデートが行われています。
マルケトは、マーケティングに特化した「プラットフォーム」であり、マーケターの多様なニーズに応える豊富な機能を備えています。例えば、高度にパーソナライズされたメールマーケティングやOne to Oneコンテンツの表示、ABM(アカウントベースドマーケティング)、デジタル広告の管理、複数軸でのスコアリング、そしてシナリオの自動化などが挙げられます。ただし、これらの高機能を持つ一方で、気になるのはその価格です。
Marketo(マルケト)の価格は非公開|4つの料金プランとは
SELECT
最もシンプルなプランでありながら、以下の機能が包括されています:
- カスタマイズ可能な顧客管理
- CRMとの連携
- セグメント化とターゲティング
- One To Oneコンテンツの表示
- シナリオ自動化
- 複数軸のスコアリング
- メールマーケティング
- ソーシャル・マーケティング
- 広告配信
- レポートと分析機能
これらは、一般的なデジタルマーケティング施策に必要な基本機能を網羅しています。
PRIME
SELECTパッケージの全機能に加え、以下が利用可能です:
- アカウント単位(企業単位)の管理
- リターゲティング広告の配信
- AIによる予測・分析機能
ULTIMATE
SELECTパッケージの全機能に加え、以下が含まれます:
- 高度なオートメーション機能
- サンドボックス環境(テスト環境での検証が可能)
ENTERPRISE
複数の事業部やブランドで、それぞれ個別のマーケティングを運用したい場合に最適なパッケージです。大規模企業や組織向けに設計されています。
Marketo(マルケト)の主要機能と特徴
Marketo(マルケト)の評価・口コミ
Marketoの良い口コミと悪い口コミなどを調べてみました。
『良い評判・口コミ』
- 社内の業務改善にも活用可能
- メール開封の検知が可能
- 見込み客を優先度の高い順に対応できる
- Salesforce、Slack、Zoom、Google Analyticsなど様々なツールと自動連携可能
Marketoは、単なるメール配信ツールに留まらず、社員の業務効果測定や業務改善にも役立ちます。日々の業務改善とマーケティング活動を同時に向上させられる点は、一石二鳥のメリットです。
さらに、送付したメールの開封状況を検知できるため、開封済みの顧客から優先的にアプローチすることで、無駄なやり取りを削減できます。
『悪い評判・口コミ』
- MAツール初心者には使いづらい
- 担当者次第で解決が難しい場合がある
Marketoの使用経験がない初心者からは、使用例や具体的な操作手順が不足しているため、「分かりづらい」という声があります。社内にツールに慣れた人がいない場合、慣れるまでに時間がかかることや、活用できない機能が多くなる可能性も指摘されています。
また、疑問点を問い合わせで解決することは可能ですが、担当者の対応次第では明確な回答を得られない場合もあり、自力で解決する必要が生じることがあります。
Marketo(マルケト)を導入するメリット・デメリットとは
Marketo(マルケト)を導入するメリット
- 効果的なアプローチの特定
Marketoを導入することで、顧客情報などのデータが蓄積され、どのようなアプローチが契約に繋がりやすいかを把握しやすくなります。 - ターゲットに合わせたマーケティングの実施
多彩な機能を活用することで、企業が獲得したい顧客やその温度感に合わせたマーケティングが可能となります。
Marketo(マルケト)を導入するデメリット
- 無料トライアル期間の不在
Marketoには無料トライアル期間がないため、気軽に試すことができず、導入は慎重に検討する必要があります。 - モバイル対応テンプレートの柔軟性の欠如
モバイル版のメールテンプレートは柔軟性に欠け、きちんとしたものを作成するには、HTMLやCSSで細かく制御を設定する必要があります。
Marketo(マルケト)の導入に向いている企業とは?
『向いている会社』
- 送付したメールが開封されたか把握したい会社
- 業務フローの改善も目指している会社
Marketoでは、作成・送付したメールの開封状況を把握でき、開封済みの順に営業活動を進めることで、会話のきっかけを作り、見込み客の興味を引き出すことが可能です。
さらに、日々の業務データ(効率や利益率)が蓄積されるため、それらを基に業務フローを改善することもできます。
Marketo(マルケト)の導入に向いていない企業とは?
『不向きな会社』
- メールを活用したマーケティング活動を行っていない会社
- Marketoをどう活用したいかが不明確な会社
Marketoの特徴には、メールライティングページの作成やメール開封状況を基にしたマーケティング活動があります。そのため、メールマーケティングを活用しない場合、機能を十分に活かせずコストに見合わない結果となる可能性があります。
また、具体的な活用目的が不明確な場合、参考となるマニュアル例が少ないため、効果的な解決策を見出せず、良いマーケティング活動が行えない可能性があります。
Marketo(マルケト)以外に活用できるMAツールとの比較
HubSpot Marketing Hub
Salesforce Pardot
SHANON MARKETING PLATFORM
SHANON MARKETING PLATFORMは、株式会社シャノンが提供する国産マーケティングオートメーションです。Web行動履歴だけでなく、フォーラムの来場や名刺交換といったオフラインでの顧客接点も紐付けて管理できます。
料金プラン:非公開(要問合せ)
SATORI
SATORIは、メールアドレスが不明の匿名リードにもアプローチ・育成ができる点が特長です。日本のビジネススタイルに合った馴染みやすいUIも評価されています。
料金プラン:
- 初期費用:300,000円
- 月額利用料:148,000円(従量課金・有料オプションあり)
LIST FINDER
LIST FINDERは、法人営業に特化した国産MAツールで、特にメール配信機能に定評があります。導入後6ヶ月間の1,000枚の名刺データ化無料サービスなど、ユニークなサポートも特徴です。
料金プラン:
- ライト:月額39,800円
- スタンダード:月額59,800円
- プレミアム:月額79,800円
最後に
年間約200万円の利用料がかかるマルケトですが、マーケティング専用プラットフォームとして評価すると、経営戦略に基づいた包括的なマーケティングの設計・運用が可能で、より大きな成果を期待できるツールといえます。そのため、組織全体でマーケティングを強化したい企業には最適な選択肢ではないでしょうか。
また、「どのMAツールを選べばよいか分からない…」や「MAツールを本当に活用できるか不安」と感じている場合は、プロに相談することをおすすめします。専門的な知見を持つプロが、貴社のMA導入をしっかりとサポートしてくれるでしょう。