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SATORIとは?マーケティングオートメーションツールの基礎知識と導入事例を解説

目次

マーケティング施策を支援するMAツールには、さまざまな種類があります。その中でも、SATORIは見込み顧客の獲得に優れた代表的なMAツールとして知られています。

本記事では、MAの基本知識やSATORIの機能、さらにSATORIを活用してMAを効果的に導入するためのポイントについて詳しく解説します。見込み顧客の獲得やLTV向上を目指し、MAツールの導入を検討しているマーケティング担当者の方にぜひご覧いただきたい内容です。

そもそもMAツールとは?

MAは「Marketing Automation」の略で、マーケティング業務を自動化するシステムのことを指します。MAツールを導入することで、見込み顧客へのメール配信やデータ管理、分析といったプロセスを自動化することが可能です。

デジタルマーケティング市場に関する調査によれば、MAやDMP(データマネジメントプラットフォーム)の市場規模は拡大傾向にあります。

出典:矢野経済研究所のプレスリリース「DMP/MA市場に関する調査を実施(2021年)」

顧客の細かなニーズに対応したマーケティング施策を通じて競争力を高めるため、MAツールを導入する企業は今後さらに増加することが予想されます。

SATORIとは何か?概要を解説

マーケティングオートメーションツール(MAツール)である「SATORI」は、顧客開拓を効率化する代表的なマーケティングオートメーションツールの一つです。

特に「SATORI」は、見込み顧客を増やすための機能(リードジェネレーション)が充実している点が特徴です。

この記事では、「SATORI」の具体的な機能や活用できる内容、さらに成功事例の紹介を通じて、マーケティングオートメーションについて詳しく学んでいきましょう。

SATORIを導入することで得られる効果とは?

マーケティングオートメーションツールの中でも、SATORIはWebサイト上でコンバージョンを促進し、リードの購買意欲を高めて自動的にアプローチできる点が特長です。

Webサイト上でのコンバージョン率を向上させる

Webサイトでのコンバージョンを促進するには、特定の条件を満たしたターゲットリードに直接アプローチし、資料ダウンロードページへの誘導やフォーム登録を促すことが重要です。

具体的には、サイト誘導施策の一環として、固定ページにフォームを設置したり、ポップアップやバナーを活用して登録を促したりすることで、月間1,000件以上の実名リードを獲得することも可能です。

リードの購買意欲を高め、自動で効率的にアプローチを実施

SATORIのセグメント機能を活用すると、購買意欲が高まった見込み顧客を抽出し、シナリオ機能を通じてメール配信やポップアップ、エンベッド機能を用いた自動アプローチが可能です。

例えば、「他社との比較」ページを閲覧中のユーザーにセミナー誘導ポップアップを表示するケースがあります。また、セグメント機能やタグ機能を活用すれば、購買意欲が高いと判断される実名リードに向けた効果的なメール配信も実現します。

リード情報を一元的に管理して効率化を実現

SATORIは、オンライン・オフラインのアクセス履歴や接触履歴、匿名リードと実名リードを含む情報を一元的に管理します。

これにより、名刺や展示会で得た実名リード情報だけでなく、自社Webサイトを訪問した匿名リードも管理対象となり、アプローチ可能なリードの範囲が大幅に広がります

SATORIの主な機能を詳しく解説

SATORIには、リード獲得やナーチャリング、行動履歴の分析など、多岐にわたる機能が備わっています。ここでは、その主な機能について詳しく解説します。

リードの管理と獲得を支援する機能

 

SATORIは見込み顧客の獲得に強く、リード管理やリードジェネレーションを支援するさまざまな機能を提供しています。

SATORIの特徴として、メールアドレスが判明しているリードだけでなく、Webサイトを訪問した匿名リードも管理可能な点が挙げられます。また、検索条件に基づきリードを抽出し、CSVファイルでエクスポートすることができます。

リードジェネレーションのための具体的な機能には、ランディングページやフォームの作成・編集、ポップアップの表示などがあります。さらに、ターゲットユーザーにブラウザでプッシュ通知を送信して自社サイトへのアクセスを促すことも可能です。

リードの育成をサポートする機能

SATORIは、メール配信、セグメント化、Webサイト上でのコンテンツの出し分けを活用して、購買意欲を高めるリードナーチャリング機能を提供します。

あらかじめ設定した条件を満たしたユーザーに対し、ステップメールを自動で配信することができ、最適なタイミングで情報を届けることが可能です。

また、広告配信サービスと連携することで、特定のセグメントに対してリターゲティング広告を配信することができます。例えば、資料請求をしたものの次のアクションを起こしていないユーザーに対し、ウェビナーを紹介してさらなる情報取得を促進することが可能です。

マーケティングプロセスを自動化する機能

SATORIの各種機能はオートメーション化が可能で、ユーザーの行動に基づく施策を簡単に設定できます。例えば、「特定の行動後に何日後にメールを配信するか」「どの条件に該当するユーザーに広告を配信するか」といった細かな設定が行えます。

これにより、ユーザーの行動履歴に応じた適切なタイミングでのアプローチが可能となり、手動では見落としがちな機会損失を防ぐことができます。自動化された施策を活用することで、より効率的かつ効果的なマーケティングが実現します。

SATORIを導入するメリット

SATORIの機能について3つの視点で紹介しましたが、それに加え、SATORIには次の3つの大きな強みがあります。詳細を見ていきましょう。

リード獲得に優れた性能を持つ

マーケティングオートメーションを導入する理由はユーザーごとに異なりますが、SATORIは「集客不足」を課題とするユーザーを支援するため、メールアドレスのない匿名訪問者を正確に把握することが可能です。

さらに、自社内のデータだけでなく外部のサードパーティデータも活用することで、新しいリードを効率的に創出する手段を提供しています。

多彩な手法でリードを育成できる

SATORIは、ディスプレイ広告、自社ウェブサイトのパーソナライズ、ウェブチャットを通じて、メール以外の顧客接点も確保することで効果的なリードナーチャリングを実現します。

マーケティングオートメーションの課題として、「メールマガジン中心の顧客育成には限界がある」とよく言われます。メールを見ない顧客が多いことや、顧客の意思決定が多次元的であることから、メールだけでは十分な成果を得られない場合が多いのです。

SATORIでは複数の手法で顧客接点を広げられるため、より多くのリードをナーチャリングできる可能性があります。

顧客生涯価値(LTV)の向上を実現

マーケティングオートメーションの本質的な目的は、LTV(顧客生涯価値)を最大化することです。

クリックや問い合わせといった中間コンバージョンだけでなく、商談化・成約・アップセルといった売上や粗利の指標まで、マーケティング活動の成果を可視化し、効果測定を行うことが可能です。

さらに、マーケティング活動に必要な目標を設定し、それに基づいて目標達成が見込まれる顧客を予測することができます。

SATORIの使い方を初心者向けに解説

ここでは、SATORIの基本的な機能とその使い方について詳しく解説します。

基本画面の操作方法

SATORIの画面は以下の3つの部分で構成されています:

  1. 左側:メニュー部分
    機能へのアクセスを簡単に行えるメニューが表示されます。
  2. 中央から右側:内容・データ表示部分
    操作対象のデータや画面の詳細が表示されます。
  3. 右上:アカウント情報・ヘルプ関連部分
    ヘルプ機能やアカウント関連の情報にアクセスできます。

リードマネジメント

リードマネジメント画面では、以下の操作が可能です:

  • 匿名リードと実名リードの管理
    問い合わせ前の匿名リードも含めて管理が可能です。
  • CSVファイルを用いた一括操作
    リードデータの一括登録・削除を行えます。
  • 個人情報の登録・編集・削除
    管理画面から直接操作ができます。
  • 検索条件の設定とリスト作成
    個別検索、タグ検索、セグメント検索を利用して見込み顧客リストを作成し、メール配信やタグ付けを実行可能です。

リードトラッキング

リードトラッキング画面では、以下の機能を利用できます:

  • カスタマー詳細ページ
    オンライン・オフラインのアクション履歴、スコア、タグなどの個人情報を確認できます。
  • アクセス企業一覧リスト
    IPアドレスから企業名を判別してWebサイトの訪問企業を確認する機能です。

メール作成の手順

SATORIには、目的に応じたメールテンプレートが用意されており、簡単にメールを作成できます。

テンプレートの選択

    • 「コンテンツ」→「メールテンプレート」をクリック。
    • 画面右上の「+新規作成」をクリック。
    • 表示されるテンプレートから目的に合うものを選択。

効果測定の設定

    • クリックカウント取得の設定を行い、指定した方法でURLを記載すると自動的に計測用URLに変換されます。

メール配信の方法

メールテンプレートが準備できたら、以下の手順で配信を行います:

顧客データの抽出

    • 左メニューの「カスタマーデータ」→「カスタマー管理」を選択。
    • 虫めがねアイコンをクリックして抽出条件を設定。
    • 抽出結果から「検索結果」を選択。

メール配信の実行

    • 抽出条件に基づき、「メール送信」を選択。
    • 表示されたテンプレートから適切なものを選び、「編集・設定へ進む」を選択。
    • 表示内容を確認してメールを送信します。

SATORIの料金プランとコスト感について

SATORIの基本機能は初期費用と月額費用のみで利用できます。料金や配信可能数などは次の表をご覧ください。

初期費用 月額料金 無料トライアル
300,000円〜 148,000円〜 要相談

SATORI導入事例:成功事例をチェック

事例:株式会社リンク

  • 会社名:リンク
  • 業種:通信
  • 事業内容:クラウド・ホスティング事業、セキュリティプラットフォーム事業、クラウド型テレフォニー事業

課題

  • アクセス解析はできているが、コンバージョンに結びつかない
    簡易的なMAツールを活用し、Webサイトのアクセス解析は行えていたものの、コンバージョンにはつながらない状態でした。特に、自然検索や広告経由など多様な訪問者の内訳を把握していても、具体的な施策が打てない課題がありました。

効果

  • 顧客行動の可視化とコンバージョンの向上
    SATORI導入により、あらゆる顧客行動データを個人に紐付けて管理できるようになり、今まで見えなかった顧客行動が可視化。メルマガ施策の改善や、Webサイトにポップアップを表示してランディングページへ誘導することで、コンバージョン率を向上させました。

事例:株式会社ギブリー

  • 会社名:ギブリー
  • 業種:情報
  • 事業内容:HR Tech事業、デジタルマーケティング事業、ライフスタイル事業

課題

  • 市場にないサービスを売るためにはナーチャリングが必要
    「codecheck」という、エンジニアのスキルを可視化するサービスを提供。市場に存在しない新しいサービスであり、認知が不足していることからリードナーチャリングを強化しないと受注につながらない危機感がありました。

効果

  • 目標リード獲得単価を3か月で達成し、リード獲得から受注まで完了
    Webサイト内の行動データを分析し、その結果に基づいて改善を実施。さらに、SATORIのメルマガテンプレートを活用し、多様なHTMLメールを簡単に作成・送信可能に。これにより、リード獲得数は1か月で約4倍、3か月で約14倍に増加しました。

事例:株式会社デイブレイク

  • 会社名:デイブレイク
  • 業種:製造
  • 事業内容:急速冷凍コンサルティング、特殊急速冷凍機の導入支援、冷凍関連商品の販売と施工、冷凍食品の流通事業など

課題

  • 確度の高いリードのフォローが効率的にできず、商談化率が停滞
    比較的安価なMAツールを利用していたものの、機能不足が原因でリードの増加に対して適切なフォローが追いつかず、商談化率が上がらない課題がありました。

効果

  • リード獲得数30%増、商談化率50%アップを実現
    SATORI導入により、顧客フォローの自動化や最適なアプローチタイミングの共有を実現。さらに、Webサイトの改善がプログラム知識不要でマーケティングメンバーだけで対応可能になりました。その結果、Webサイトからのリード獲得数が約30%増加し、商談化率が50%向上しました。

SATORIの口コミや評判を徹底レビュー

ここでは実際にSATORIを導入したお客様からの評価をご紹介します。

役立った機能面

  • リード獲得前にもアプローチ可能
    通常のMA機能に加え、匿名リードにもアプローチできる点が便利。
  • メール配信の自動化
    メールのABテストをシナリオ化でき、効果測定に役立つ。
  • 顧客情報の管理が容易
    アクセス履歴などを含む顧客情報を効率よく管理できる。

操作性・他のサービスとの連携面(カスタマイズ性)

  • UIの良さ
    背景が黒で目が疲れにくく、操作可能な部分に特定の色が付いていて使いやすい。
    国産ツールのため、日本語表記で分かりやすく、操作に迷いにくい。
  • 他サービスとの連携
    kintoneとの連携が可能。

価格面(他社と比較して)

  • コストパフォーマンスの高さ
    有名な海外MAツールと同等の機能を備えながら、料金が1/3程度と低コストで導入できる。
    高機能すぎず、費用対効果が高いため、中小企業に特に適している。

総評

SATORIは、必要十分な機能を備えつつ低コストで利用できる国産MAツールとして、多くのユーザーから高評価を得ています。また、使いやすいUIやメール配信の自動化機能、他ツールとの連携の柔軟性が魅力的なポイントとして挙げられています。

SATORIを最大限活用するためのコツとポイント

MAツールを効果的に活用するためには、単に導入するだけでなく、いくつかの重要な点に注意を払う必要があります。ここでは、SATORIを導入し、マーケティング施策を成功させるためのポイントを解説します。

導入の目的を明確にする

まず最初に、MAツールを導入する目的を明確化することが重要です。
たとえば、「月間資料請求数を20%増やす」「ウェビナー集客を自動化して新規顧客を獲得する」といった具体的な目標を設定しましょう。

目標を数値で表現することで、導入目的がより明確になります。また、既存のマーケティング施策の作業フローを見直し、MAツールでどの部分を自動化するかを具体的に決めることも重要です。

自動化の範囲が曖昧なままMAツールを導入してしまうと、業務効率化の効果が十分に発揮されない可能性があるため、注意が必要です。

運用の仕組みを整備する

MAツールを導入する際には、運用責任者を決め、現場で活用できる体制を整えることが不可欠です。
マーケティング施策の流れを把握しているスタッフを運用責任者として任命し、運用チームを作ることが推奨されます。

さらに、トラブル発生時の対応策を準備しておくことも重要です。SATORIでは、24時間365日対応の無料オンラインサポートが利用可能なため、トラブル時にも迅速な対応が可能です。

導入にかかる費用を把握する

MAツールの導入コストが、自社の導入目的に見合ったものかを検証することが大切です。目的に応じてコストパフォーマンスの高いツールを選びましょう。

SATORIの基本機能は、初期費用300,000円、月額費用148,000円で利用可能です。さらに、必要に応じて有料のカスタマイズオプションを追加することもできます。

まとめ:SATORIを導入してビジネスを加速させよう

マーケティングオートメーションツールを導入することで、Webからの集客プロセスを構築・視覚化し、さらに強化することが可能です。

数あるマーケティングオートメーションツールの中でも、SATORIは月額14万8千円から導入可能で、Webサイトの改善や集客強化に優れたツールとして定評があります。

また、小規模企業やスタートアップ企業でも成果を上げている事例が多く見られます。

集客に多くの人手を割けない企業や、Webサイトを作成したものの十分な成果を出せていない企業には、SATORIの導入を検討する価値があります。

 

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