目次
- 1 BIツールとは?基本を解説
- 1.1 BIツールを導入する重要性とは
- 2 BIツールの4つの主要機能
- 2.1 レポーティング(データの可視化)
- 2.2 OLAP分析(多次元分析)
- 2.3 データマイニング(パターン・傾向の発見)
- 2.4 プランニング(予測・シミュレーション)
- 3 BIツールを導入する際の注意点:導入にハードルの高さ
- 4 効果的なBIツールの選び方
- 4.1 分析方式の選択:従来型かセルフサービス型か
- 4.2 導入環境と予算の適合性
- 4.3 データ連携の容易さ
- 4.4 Excel互換性の程度
- 4.5 用途に応じた機能の優先度
- 5 おすすめのBIツール16選を徹底解説
- 5.1 Yellowfin(Yellowfin Japan株式会社)
- 5.2 Domo(NDIソリューションズ株式会社)
- 5.3 WebQuery(株式会社システムコンサルタント)
- 5.4 Excellent(株式会社システムコンサルタント)
- 5.5 Tableau Desktop(株式会社セールスフォース・ジャパン)
- 5.6 CRM Analytics(株式会社セールスフォース・ジャパン)
- 5.7 Looker Studio(グーグル合同会社)
- 5.8 FineReport(バリューテクノロジー株式会社)
- 5.9 軽技Web(富士電機ITソリューション株式会社)
- 5.10 Microsoft Power BI
- 5.11 Qlik Sense(クリックテック・ジャパン株式会社)
- 5.12 MicroStrategy(マイクロストラテジー・ジャパン株式会社)
- 5.13 TEAL BI(株式会社ティールテクノロジーズ)
- 5.14 Tableau Server(株式会社セールスフォース・ジャパン)
- 5.15 IBM Cognos Analytics(日本アイ・ビー・エム株式会社)
- 5.16 LaKeel BI(株式会社ラキール)
- 6 さいごに
BI(Business Intelligence)ツールとは、企業が保有するデータを分析・可視化し、経営判断や業務効率化を支援するためのツールです。
企業によっては、部署ごとに異なるシステムを導入しているケースがあり、例えば「SFA/CRM」や「エクセル/スプレッドシート」などにデータが分散していることも少なくありません。BIツールを導入することで、これらの分散したデータを一元管理し、集計・分析をスムーズに行うことが可能になります。
今回の記事では、BIツールの導入を検討している方向けに、おすすめのBIツールの選び方、導入の際の注意点をご紹介していきます。
BIツールとは?基本を解説

BI(Business Intelligence)ツールとは、企業が持つ膨大なデータを分析・可視化し、経営判断や業務効率化に役立てるためのツールです。
BIツールを導入する重要性とは
企業では「顧客情報」「営業成績」「経営数値」など、さまざまな情報を扱っています。しかし、これらのデータは多くの場合、「Excel」などの表計算ソフトを使って部門や担当者ごとにバラバラに管理されるのが一般的でした。その結果、必要なデータを探すのに時間がかかる、データが揃っておらず、正確な分析ができないといった課題が発生し、意思決定や業務の最適化に支障をきたしていました。
従来のデータ分析ツールと比較すると、BIツールは専門知識がなくても簡単に操作できる設計のものが多くなっています。特に、視覚的に分かりやすいダッシュボード機能を備えており、経営層から現場担当者まで誰でもデータを活用しやすいのが特長です。
BIツールを活用すれば、「データドリブンな経営」を実現し、企業の競争力を高めることができます。そのため、多くの企業が積極的に導入を進めています。
BIツールの4つの主要機能

機能名 | できること | 目的・役割 |
---|---|---|
レポーティング | 定期的なレポート作成 | 報告や観測向けの資料 |
OLAP分析 | 多角的なデータ分析 | 事例の要因分析 |
データマイニング | 未知の傾向分析 | 新たな角度からの調査 |
プランニング | 予測数値の算出 | 売上や在庫の |
レポーティング(データの可視化)
社内の様々なシステムから必要なデータを抽出・集約し、グラフや図表を用いて直感的に理解できるよう可視化する機能です。日常業務に欠かせないダッシュボードで、KPIの進捗や異常値をリアルタイムで監視できます。
OLAP分析(多次元分析)
蓄積されたデータを多角的に分析し、迅速に結果を表示するOLAP(Online Analytical Processing)機能。ドリルダウンやスライシングなどの手法を使って、データの関係性を多次元的に探索できます。大量データも高速処理できるインメモリ技術を採用したツールも多く登場しています。
データマイニング(パターン・傾向の発見)
統計処理を駆使して、データから有益なパターンや傾向を自動的に見つけ出す機能です。マーケティング施策や経営判断に活かせる新たな知見を発見でき、専門知識がなくても活用可能なため、多くの企業で導入が進んでいます。
プランニング(予測・シミュレーション)
過去の実績をもとに将来の計画を立てる機能です。予算計画や在庫管理、販売予測などに活用でき、高精度な計画策定を実現します。最新のツールでは、気温やキャンペーンなどの外部要因も加味した予測が可能になっています。
BIツールを導入する際の注意点:導入にハードルの高さ

BIツールはそれぞれ固有の特性を持っているため、自社に最適なものを見極めるのは難しい課題です。適切な選択をするには、ある程度の専門的知識が求められます。そのため、ツールの検討に入る前に、BIツール導入の目的を明確化することが不可欠です。「どのような情報を抽出したいのか」「得られた情報をどのように活用したいのか」といった点を事前に整理しておく必要があります。
さらに、自社の業務特性や組織規模に合わないツールを選んでしまうと、データの効果的な活用ができず、BIツールの本来の価値を引き出せないことがあります。場合によっては、組織への定着が進まなかったり、使い勝手の悪さから従業員の業務負担が増大したりするリスクも存在します。
BIツール導入を成功に導くためには、適切な製品選定と効果的な運用体制の構築が決定的に重要です。
効果的なBIツールの選び方

分析方式の選択:従来型かセルフサービス型か
BIツールには大きく分けて「従来型BI」と「セルフサービスBI」の2タイプがあります。従来型BIは専門的なスキルが必要で、エンジニアなどの専門家がデータ処理・分析を担当します。一方、セルフサービスBIでは、実際にデータを活用する業務担当者自身がデータ操作・分析できるのが特徴です。初めてBIを導入する企業や、データ活用に不安がある組織には、セルフサービスBIが推奨されます。
現在は多くの製品がセルフサービス機能を搭載していますが、すべての製品が対応しているわけではないため、導入前に確認が必要です。
導入環境と予算の適合性
BIツールは、提供形態やライセンス体系によってコストや運用環境が大きく異なります。主な提供形態はクラウド型とオンプレミス型に分かれます。
タイプ | メリット |
---|---|
クラウド型 | リアルタイムでのデータ更新が可能 場所を選ばず接続できる機動性 モバイル対応の製品が多い サーバー構築不要で導入が迅速 |
オンプレミス型 | 業務特性に応じたカスタマイズの柔軟性 高いセキュリティ水準 長期運用ではランニングコストが抑えられる可能性 |
ライセンス形態も、ユーザー数連動型、サーバー数連動型、オープンソースなど多様です。長期的な活用を前提に、自社のニーズと予算に合致した費用対効果の高い製品を選びましょう。
データ連携の容易さ
社内システムやクラウドサービスのデータをBIツールで活用するには、システム間連携が不可欠です。連携コネクタが豊富な製品であれば、データ連携が容易になります。特に複数システムのデータを統合する場合は、対応コネクタの種類が重要です。
また、形式の異なるデータを統合・活用するには、ETL機能やデータウェアハウス機能が必要になるケースもあります。多様なデータ形式を扱う場合は、これらの機能を備えたツールを検討しましょう。
Excel互換性の程度
多くの企業ではExcelでのデータ分析やレポート作成が定着しています。Excel操作に近いインターフェースを持つBIツールなら、社内への浸透が早く、実用性も高まります。Excel形式でのデータ入出力や、Excelアドインとして機能する製品は、導入後の移行がスムーズです。
分析結果をExcelファイルとして出力したり、Excel上で加工・共有したりする機能があれば、既存の業務フローとの親和性も高まります。
用途に応じた機能の優先度
レポーティングとダッシュボードは、どちらもデータ分析結果を視覚化する機能ですが、特性が異なります。レポーティングは詳細な分析結果を文書形式で出力する機能であり、ダッシュボードはリアルタイムデータを一画面で直観的に把握するための機能です。
機能 | 詳細 | 適している利用シーン |
---|---|---|
レポーティング | 詳細な分析結果を文書形式で出力する機能 | 定期的な報告資料作成 |
ダッシュボード | リアルタイムデータを一画面で直観的に把握するための機能 | 日常的なデータモニタリング |
レポーティング機能は定期的な報告資料作成に適しており、ダッシュボード機能は日常的なデータモニタリングに適しています。自社の主な利用シーンに合わせて重視すべき機能を判断しましょう。
上記5点に加えて、システム導入に不安がある企業は、サポート体制の充実度も重要な判断材料です。製品によってサポート内容や支援体制は異なるため、資料請求などで詳細を確認することをお勧めします
おすすめのBIツール16選を徹底解説
Yellowfin(Yellowfin Japan株式会社)

主な特徴
- グローバル実績: 国内700社、世界50カ国・27,000社以上の導入実績
- 自動分析機能: 重要データの変化を自動検出・分析し、結果をユーザーに通知
- 自然言語処理: ガイドに従って自然言語でデータに質問するだけで簡単に分析可能
- 豊富な連携: Google AnalyticsやSalesforceなど多様なサービスとの連携に対応
- 高い評価: Gartner Magic Quadrant2022に選出され、世界的に評価されている
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト / SaaS
- 無料トライアル: あり(30日間)
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 3.8)
良い点(コンサル・会計・法律関連 1,000-5,000名規模)
分析機能の観点で優れているツールです。分析に慣れていない人でも使いやすい分析サポート機能が充実しており、機械学習等を活用した予測機能も含めた機能が充実しています。
改善点(自動車、輸送機器 5,000名以上規模)
データ分析で利用できるグラフのグラフィック・種類がより増えると良いです。またダッシュボードのデータ出力がプロジェクト単位ではなく、ページ単位でも出来ると嬉しいです。
Domo(NDIソリューションズ株式会社)

特徴
- オールインワン: データ活用に必要な機能を一括提供
- 市場シェア: SaaS型BI国内市場NO.1の高い顧客満足度
- モバイル対応: 標準でモバイル対応し、データに基づく迅速なアクション実現
- 豊富なコネクタ: 1,000以上のコネクタで様々なデータソースと接続可能
- 直感的操作: 専門知識不要で扱える優れた操作性
基本情報
- 提供形態: クラウド / SaaS
- 無料トライアル: あり(30日間)
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★★ 4.4)
良い点(卸売・小売業・商業 5,000名以上規模)
社内のビックデータをすべて取り込み、感覚的に様々なグラフや表を作成できるのでデータ分析に対するハードルがぐっと下がりました。その分析結果をもとに経営戦略やプレゼンができるので説得力や資料作成期間の削減に大きく役立っています。
改善点(人材サービス 5,000名以上規模)
集計データを見る画面でコメントを入れられる機能は便利ですが、改行がしにくいです。ENTERキーを押すとそのままコメント投稿してしまうため、気を付ける必要があります。
WebQuery(株式会社システムコンサルタント)

主な特徴
- ローコード開発: Excelライクのデザイナーで分析画面を簡単作成
- データ入力機能: データ可視化に加えデータ入力機能も搭載し、様々な課題に対応
- 豊富な導入実績: 日本国内大手企業の導入実績多数、各種事例と安心サポート
- 多機能: 帳票作成、BI分析、ダッシュボード設計、モバイル対応などを実現
- Excel連携: ExcelやCSVデータのインポート/エクスポートに対応
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・プランニング・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.0)
良い点(情報処理、SI、ソフトウェア 10-50名規模)
データの視覚化と分析を劇的に簡単にしてくれる素晴らしいツールです。Excelに慣れている方にとっては、特に使いやすいと感じられるでしょう。他のBIツールと比較すると管理画面に豊富な機能が揃っており、性能最適化や運用保守の安定化がしやすいです。
改善点(情報処理、SI、ソフトウェア 10-50名規模)
ドキュメントの日本語フォントに問題があり、漢字が正しく表示されないことがあります。また、サポートのコミュニケーション面での改善が望まれます。
URL: https://www.bi.ksc.co.jp/
Excellent(株式会社システムコンサルタント)

主な特徴:
- 導入実績6,400件以上の純国産BIツール
- 金融機関200社以上/銀行70行以上の導入実績で安全なデータ公開を実現
- Excelアドイン型で、Excelから自由にデータの抽出・分析が可能
- 開発・保守・サポートをすべて同社で対応し、手厚いサポート体制
基本情報:
主な機能: OLAP分析・レポート・Excel連携
提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト
無料トライアル: あり(30日間)
URL: https://www.bi.ksc.co.jp/
Tableau Desktop(株式会社セールスフォース・ジャパン)

主な特徴
- データの可視化に特化: 直感的なドラッグ&ドロップ操作でダッシュボード作成
- 高度な分析機能: AI・機械学習との統合で予測分析が可能
- リアルタイムデータ対応: 企業内外のデータを統合し、リアルタイムでの可視化が可能
- 拡張性の高さ: SQLデータベースやクラウドサービスとの連携が可能
- モバイル対応: タブレットやスマートフォンからも閲覧可能
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / SaaS / ASP
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・データ統合・タブレット対応
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.5)
- 良い点(マーケティング企業 500名以上 1,000名未満)
操作性がよく、直感的なデータ可視化が可能。ダッシュボードの作成がスムーズ。 - 改善点(コンサルティング企業 1,000名以上)
高機能であるが、ライセンス費用が高めであるため、コスト面がネックになる。
URL: https://www.tableau.com/ja-jp/products/desktop
CRM Analytics(株式会社セールスフォース・ジャパン)

主な特徴
- Salesforceとシームレスに統合: CRMデータの活用が可能
- AI・機械学習を活用した予測分析: 意思決定を支援するデータ分析が可能
- テンプレート機能搭載: 業界別のダッシュボードが用意され、すぐに活用できる
- リアルタイムデータ更新: 最新の営業・マーケティングデータを瞬時に反映
- データの可視化に優れたダッシュボード: カスタマイズ可能なグラフ・レポート作成機能
基本情報
- 提供形態: クラウド / SaaS / ASP
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.3)
- 良い点(放送・広告 1,000名以上 5,000名未満)
シンプルな操作で予測分析ができ、CRMデータをより有効活用できる。 - 改善点(広告・出版 50名以上 100名未満)
ダッシュボードのカスタマイズがやや複雑で、習得に時間がかかる。
URL: https://www.salesforce.com/jp/analytics/crm/
Looker Studio(グーグル合同会社)

主な特徴
- Googleサービスと連携: BigQuery、Google Analyticsなどのデータを統合
- カスタマイズ性が高い: ビジュアルを自由に調整できるダッシュボード機能
- 完全無料で利用可能: 小規模から大規模まで幅広く対応
- チームでの共同編集が可能: リアルタイムでレポートを共有・編集可能
- 多様なデータソース対応: YouTube、Facebook、Salesforceなどとも連携可能
基本情報
- 提供形態: クラウド / SaaS / ASP
- 無料トライアル: ー(完全無料)
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.4)
- 良い点(情報処理業 10名以上 50名未満)
無料で使えるのに、データ統合・分析・可視化の機能が充実している。 - 改善点(小売業 5,000名以上)
デザインテンプレートが少ないため、グラフや表のカスタマイズが難しい。
URL: https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja
FineReport(バリューテクノロジー株式会社)

主な特徴
- レポート作成に特化: 高度な帳票作成が可能なBIツール
- 柔軟なデータ連携: 各種データソースとの統合が可能
- ドラッグ&ドロップ操作: コーディング不要でレポート設計が可能
- モバイル対応: タブレットやスマートフォンでの閲覧・操作が可能
- コストパフォーマンス: 他のBIツールと比較してコストが抑えられる
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・データ分析・モバイル対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.2)
- 良い点(小売業 500名以上 1,000名未満)
レポート作成が簡単で、視覚的にわかりやすい。データ統合機能も優秀。 - 改善点(製造業 1,000名以上)
操作マニュアルがもう少し充実していると、初心者でも使いやすいと感じる。
URL: https://www.value-ict.co.jp/
軽技Web(富士電機ITソリューション株式会社)

主な特徴
- 導入コストが低い: 初期費用が抑えられ、手軽に導入可能
- セルフサービスBI: SQLの知識がなくても簡単にデータ抽出・分析が可能
- 帳票作成の自動化: 定型帳票の作成や異常データの自動検知に対応
- データ共有機能: レポートやデータをチームで共有できる
- Excelとの互換性: Excelデータのインポート/エクスポートが可能
基本情報
- 提供形態: クラウド / パッケージソフト
- 無料トライアル: あり(無料デモあり)
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.1)
- 良い点(通信サービス 100名以上 250名未満)
データ検索・抽出が簡単で、SQL不要で業務効率化が図れる。 - 改善点(電子機器製造 50名以上 100名未満)
データ管理のタグ付け機能があるとより便利。抽出時の簡易編集機能もほしい。
URL: https://www.fujielectric.co.jp/fsl/solution/karuwaza/index.html
Microsoft Power BI

主な特徴
- スモールスタート可能: 初期導入時の設定やサポートが充実
- 社内データの活用を促進: 蓄積されたデータを可視化し、業務精度を向上
- レポート作成の内製化: BIツールを活用したデータ分析を社内で完結できる
- Microsoft製品との親和性: ExcelライクなUIで使いやすい
- クラウド・オンプレミス対応: 業務環境に応じた柔軟な導入が可能
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: レポート・データマイニング・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.2)
- 良い点(IT企業 500名以上 1,000名未満)
直感的な操作でレポートを作成でき、ビジュアル的にも優れたデータ分析が可能。 - 改善点(製造業 1,000名以上)
高機能な分、初期学習コストがかかる。初心者向けのサポート体制がより充実すると良い。
URL: https://www.microsoft.com/en-us/power-platform/products/power-bi
Qlik Sense(クリックテック・ジャパン株式会社)

主な特徴
- AIを活用したデータ分析: 「Insight Advisor」による高度な分析支援
- 直感的なデータ探索機能: 連想技術を活用し、データの深掘りが可能
- 50,000社以上の導入実績: 世界中で多くの企業に採用されている
- 自然言語検索対応: ユーザーの意図を理解し、適切な分析を自動で生成
- レポート作成・モバイル対応: 柔軟なレポート生成と、スマートフォンでのアクセスが可能
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / SaaS / ASP
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 3.9)
- 良い点(食品・医薬 10名以上 50名未満)
売上データや数量ベースのデータを視覚的に分析できるため、ビジネス課題の把握に役立つ。 - 改善点(コンサル・法律関連 100名以上 250名未満)
チャートのデザインを保存する際に、凡例のカスタマイズができるとより使いやすい。
URL: https://www.qlik.com/ja-jp
MicroStrategy(マイクロストラテジー・ジャパン株式会社)

主な特徴
- コーディング不要で直感的に使える: ノンプログラミングでデータ活用が可能
- 官公庁・自治体にも導入実績あり: 高いセキュリティと信頼性を確保
- 高度なビッグデータ対応: CRMデータを統合し、リアルタイム分析が可能
- レポート・ダッシュボード作成機能: シンプルな操作でレポートを作成可能
- スマホ・タブレット対応: モバイル端末でデータ閲覧ができる
基本情報
- 提供形態: クラウド
- 無料トライアル: あり(無料デモあり)
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 3.6)
- 良い点(卸売・小売 1,000名以上 5,000名未満)
必要なデータを簡単に可視化でき、スマートフォンでもリアルタイムに閲覧可能。 - 改善点(商社 1,000名以上 5,000名未満)
UIのカスタマイズ性がやや低く、画面デザインの自由度が欲しい。
URL: https://www.strategysoftware.com/ja
TEAL BI(株式会社ティールテクノロジーズ)

主な特徴
- 飲食業界向けBIツール: POSレジや仕入れシステムと連携し、自動で売上データを可視化
- データ集計の完全自動化: エクセル作業をゼロにし、手間を大幅削減
- 異常値のリアルタイム検知: 予想外の変化を即座に察知
- 飲食業界の成功事例を標準搭載: KPI管理のテンプレートを活用可能
- モバイル対応: 外出先でもデータを確認できる
基本情報
- 提供形態: クラウド / SaaS
- 無料トライアル: なし
- 主な機能: 売上管理・データ可視化・自動帳票作成
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.2)
- 良い点(飲食業 50名以上 100名未満)
簡単に売上データを分析でき、シンプルな操作で視覚的に把握できるのが良い。 - 改善点(飲食チェーン 500名以上)
分析機能が強化されるとより良い。特に詳細なトレンド分析が可能になると助かる。
URL: https://teal-bi.com/
Tableau Server(株式会社セールスフォース・ジャパン)

主な特徴
- 企業向けの大規模BIプラットフォーム: 共有・コラボレーションに強み
- リアルタイムデータ処理: 最新のデータを活用し、意思決定を迅速化
- セキュリティ対策が充実: ユーザー権限管理やアクセス制御が可能
- オンプレミス導入可能: クラウドだけでなく、自社サーバーにも展開可能
- Tableau Desktopとの連携: データ分析の幅を広げられる
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・データ統合・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.3)
- 良い点(マーケティング企業 500名以上 1,000名未満)
データ共有の仕組みが優れており、レポートの一元管理がしやすい。 - 改善点(金融業 1,000名以上)
高機能だが、サーバー運用にある程度の専門知識が必要。
URL: https://www.tableau.com/products/server
IBM Cognos Analytics(日本アイ・ビー・エム株式会社)

主な特徴
- AIアシスタント搭載: 質問を入力するだけで、適切な分析結果を提示
- データ統合・クレンジングの自動化: 異なるデータソースをシームレスに統合可能
- モバイル対応: 24時間365日、どこからでもデータにアクセス可能
- ビジュアルレポート機能: 直感的に操作できるドラッグ&ドロップUI
- 高度なデータ保護機能: エンタープライズ向けの強固なセキュリティを提供
基本情報
- 提供形態: クラウド / SaaS
- 無料トライアル: あり(30日間)
- 主な機能: レポート・ダッシュボード・プランニング・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 4.2)
- 良い点(IT企業 1,000名以上 5,000名未満)
AIアシスタントがデータ分析をサポートし、初心者でも簡単にレポート作成できる。 - 改善点(製造業 500名以上 1,000名未満)
価格が高めで、初期導入にコストがかかる点が課題。
URL: https://www.ibm.com/products/cognos-analytics
LaKeel BI(株式会社ラキール)

主な特徴
- セルフサービスBIツール: ETL機能、データ分析、ダッシュボード作成が1つに統合
- データ活用の効率化: 企業のデータ管理を最適化し、分析スピードを向上
- 直感的なUI: 難解な操作を排除し、Excelライクなメニューを採用
- 業務テンプレートが豊富: 予算編成、在庫管理、売上分析など幅広い用途に対応
- 全社規模で利用可能なライセンス体系: 利用人数・データ量の制限がない
基本情報
- 提供形態: オンプレミス / クラウド / パッケージソフト
- 無料トライアル: あり
- 主な機能: OLAP分析・レポート・ダッシュボード・プランニング・タブレット対応・Excel(インポート/エクスポート)
ユーザー評価(総合満足度: ★★★★☆ 3.5)
- 良い点(金融業 500名以上 750名未満)
企業内のデータを統合し、レポート作成が効率化された。 - 改善点(製造業 1,000名以上)
UIがやや複雑で、操作マニュアルが充実しているとより使いやすい。
さいごに
社内に散在する多くのデータには、経営方針の決定や業務改善など、様々なシーンで役立つヒントや知見が眠っています。
しかし、売上情報や顧客情報、在庫情報、会計情報など、多岐に渡るデータを集約・抽出して資産として活用するには、手間も時間もかかります。また、そもそもデータを分析・活用するには、統計のような専門知識も必要です。
ここで威力を発揮するのがBIツールです。適切なBIツールを導入することで、これまで埋もれていたデータの価値を最大限に引き出し、データドリブンな意思決定を実現できます。現代のビジネス環境では、データに基づく迅速かつ正確な判断が競争優位性を生み出します。ぜひBIツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか?