目次
- 1 コンテンツマーケティングとは?
- 2 コンテンツSEOとの違いとは?
- 3 コンテンツマーケティングが注目される理由
- 4 コンテンツマーケティングを行うメリット
- 4.1 潜在顧客との接点が増える
- 4.2 広告を出さなくても集客できる
- 4.3 コンテンツを資産として保持できる
- 5 コンテンツマーケティングの一連の流れ
- 5.1 顧客にとっての価値を設定する
- 5.2 サイトへのアクセス数を増やす
- 5.3 ユーザーの興味関心を高めてリード化する
- 5.4 購買意欲を向上させる
- 5.5 オファーを行う
- 5.6 顧客化に繋げる
- 6 コンテンツマーケティング代行会社を選ぶ3つのコツ
- 6.1 SEOのノウハウを有しているか
- 6.2 戦略策定の支援をしているか
- 6.3 集客増加に繋げた実績があるか
- 7 コンテンツマーケティングに必須なツール8つ
- 7.1 Googleキーワードプランナー
- 7.2 ラッコキーワード
- 7.3 Microsoft Clarity
- 7.4 Google search console
- 7.5 Google Analytics(GA4)
- 7.6 WordPress
- 7.7 SimilarWeb(シミラーウェブ)
- 7.8 MA(マーケティングオートメーション)ツール
- 8 さいごに
- コンテンツマーケティングって聞いたことあるけど、どんなものなんだろう?
このように考えていませんか?
コンテンツマーケティングとは、自社で保有しているオウンドメディア(ウェブサイトのブログやメルマガなど)やSNSなどで顧客とコミュニケーションをとる手段の一つです。本記事では、コンテンツマーケティングの基本知識から、コンテンツマーケティングを行うための一連の流れ、必須なツールを9つ紹介していきます。
コンテンツマーケティング初心者の方でも、すぐに実践できる内容となってますので、ぜひ最後までご覧ください!
コンテンツマーケティングとは?
コンテンツマーケティングは、消費者にとって有益な情報を発信して、見込顧客や既存顧客とコミュニケーションをとるためのマーケティング手法の一つです。
具体的なコンテンツの配信先は以下のものが挙げられます
- オウンドメディア(ブログ記事など)
- セミナー
- 動画メディア(YouTubeなど)
- SNS(Twitter、Facebookなど)
- メール(メルマガ)
コンテンツマーケティングの目的は「集客」だけにとどまらず、コミュニケーションをとるためのツールとして広く考えられています。インターネットユーザーが多くの情報にアクセスできる現代では、企業が見込顧客や既存顧客と定期的な接点をもち、「身近な存在」であることが重要です。
しかし、ただ広告的なアプローチではなく、さまざまな情報を通じてコミュニケーションをとる必要があります。常に「お安いですよ」「キャンペーン中ですよ」といった主観的なアプローチではなく、顧客との関係を築くためには、「ネタ(有益な情報)」を通じて顧客とのコミュニケーションを通じて、自社に信頼をおくキッカケを提供することが必要です。コンテンツマーケティングの目的は、つまり「キッカケを与えるためのネタの作成と活用」なのです。
コンテンツSEOとの違いとは?
一部の方々は、コンテンツSEOとコンテンツマーケティングを混同することがありますが、これらは本質的に異なるアプローチです。
コンテンツSEOは、検索エンジンの要望やユーザーの意図に合わせてコンテンツを最適化し、検索結果からの流入を増やす手法です。検索ニーズや意図を理解したコンテンツを提供することで、特に潜在顧客や見込み顧客に訴求します。
コンテンツマーケティングも検索ニーズに対応したコンテンツを含むことがあり、これらの手法は一緒に適用されることがよくあります。Googleのアルゴリズムが進化する中で、ペンギンアップデート(悪質な自作自演リンクを取り締まる改善)やパンダアップデート(低品質なコンテンツを取り締まる改善)などが実施され、SEOにおいては高品質なコンテンツの価値が強調され、これがコンテンツSEOと呼ばれるようになりました。
コンテンツマーケティングが注目される理由
コンテンツマーケティングが注目される原因は、インターネット広告費の上昇だと考えられています。
広告単体では費用対効果が見合わなくなり、真に購入意向のある顧客にだけ広告を展開したいとの考えが広まりました。現在では、ファネルの概念を考慮し、購買意欲が高まるまで広告費を最小限に抑えるために「コンテンツを通じたコミュニケーション」が積極的に活用されています。さらにスマートフォンの普及により、消費者が接する情報量も膨大に増加しています。
購入決定を下す前に、ユーザーは多岐にわたるコンテンツを消費しながら検討するため、企業もコンテンツを活用したPR活動をする必要があります。顧客化後も関係を維持し、継続的な利用を促すには、やはりコンテンツで関係を維持していくことが必要です。
現在では、どんなマーケティング施策にもほぼ例外なく「コンテンツ」が不可欠な時代と言っても過言ではないほど、コンテンツマーケティングは広まりつつあります。
コンテンツマーケティングを行うメリット
- 潜在顧客との接点が増える
- 広告を出さなくても集客できる
- コンテンツを資産として保持できる
潜在顧客との接点が増える
コンテンツマーケティングの主要な利点は、商品購入を検討している状態の「悩んでいる顧客」や「将来的な顧客」といった潜在顧客との関係を、中長期的に構築できることです。
有益なコンテンツを提供し続けることで、潜在顧客は徐々に企業に信頼感を持つようになり、その結果、将来的には忠誠心をもったファンとなる可能性が高まります。商品にまだ興味を持っていない潜在顧客にアプローチするためには、魅力的なコンテンツの提供が大切です。
魅力的なコンテンツを継続して発信することで、潜在顧客は企業に対して感情的な結びつきやロイヤリティを築くようになり、これによって中長期的な信頼関係が形成されます。
潜在顧客層は「即座に購入する顧客」よりも多く、この層と継続的に関係を築くことにより、将来的な顧客を増やす機会を生み出すことができます。
広告を出さなくても集客できる
Web広告を利用して買い手との接点を保つ場合、広告を掲載し続けるためには常に費用が発生します。さらに、広告の掲載を中断すれば、買い手に対するアプローチ機会が減ってしまいます。
一方で、コンテンツマーケティングでは、一度コンテンツを制作すれば、そのコンテンツを通じて継続的に買い手との接点を維持することができます。特にSEOを考慮したコンテンツの場合、情報が古くなると検索エンジンの順位が下がる可能性があるため、定期的な更新が必要です。ですが基本的には、一度作成したコンテンツが効果的に活用できるメリットがあります。
コンテンツを資産として保持できる
2つ目のメリットと関連していますが、一度コンテンツを作ったら、それを通じて顧客と接点を持つことができ、企業の資産として保存することができます。それを活かし、さまざまな配信先で発信することで、より効率良く集客を行えます。
たとえば、記事を作成したら、その記事内で使用した画像をInstagramで共有したり、記事の要約をTwitterに投稿したりすることが考えられます。さらに、複数の記事をまとめて「電子書籍」としてまとめることも可能です。
コンテンツを充実させておくことで、異なる形式のコンテンツに拡張しやすく、特にSNSのようなメディアを通じて効果的に情報を発信することで、買い手との関係を多角的に構築することができます。
コンテンツマーケティングの一連の流れ
- 顧客にとっての価値を設定する
- サイトへのアクセス数を増やす
- ユーザーの興味関心を高めてリード化する
- 購買意欲を向上させる
- オファーを行う
- 顧客化に繋げる
顧客にとっての価値を設定する
まず最初に、コンテンツマーケティングの鍵となる要素は顧客に対して価値を提供することです。
企業は自らの強みや専門知識をベースにに、顧客が解決したい課題や得たい情報を把握し、それに対応する価値提供を考える必要があります。これがマーケティング戦略の基礎であり、顧客に対して真に有益な情報やコンテンツを提供することで信頼関係を築くことができます。
サイトへのアクセス数を増やす
提供された価値があれば、それを多くの人に知ってもらうことが大切です。
SEO最適化やSNSでのプロモーションなど、様々な手段を駆使してウェブサイトへのアクセス数を増やしましょう。これにより、企業のコンテンツが多くの潜在顧客に届き、認知度が向上します。
ユーザーの興味関心を高めてリード化する
アクセス数を増加させたあとは、訪れたユーザーの興味を引き、彼らをリードに変えることが重要です。
高品質のコンテンツや情報を提供し、その中で特定のアクション(例: メール登録や無料トライアルの利用など)に誘導することで、有望な見込み顧客を獲得できます。
購買意欲を向上させる
リードに変わったユーザーの中で、購買意欲を高めるためには具体的な利益や解決策を強調することが必要不可欠です。
成功事例や特別なオファーを紹介することで、製品やサービスの魅力を伝え、ユーザーがこのコンテンツならば自分の問題が解決するという、不可欠な存在であるということを示すことが重要です。
オファーを行う
購買意欲を高めたら、具体的なオファーを提示します。自社のコンテンツや情報から興味を持ってくれたユーザーに対して丁寧に対応することが求められます。
これは割引、特典、または限定的な提供などであり、顧客にとって魅力的な要素を含むことがポイントです。オファーを通じて、顧客に製品やサービスの価値を体験させ、購買に結びつけましょう。
顧客化に繋げる
最後のステップは、購買を行ったユーザーを顧客として確保することです。
アフターケアや顧客サポートを通じて、購買後の満足度を高め、リピート購買や口コミに繋げましょう。良質な顧客サポートは、顧客にブランドに対して長期的な忠誠心を抱くことに繋がります。
コンテンツマーケティング代行会社を選ぶ3つのコツ
コンテンツマーケティングを行うには、それぞれチャネルの特徴を把握し、そのチャネルでのユーザー層にはどんなコンテンツが適切かなど、さまざまなタスクに取り組まなければなりません。そんな時に、コンテンツマーケティングを専門としている代行会社に依頼することで、企業のリソースを補えたり、プロのコンテンツを発信できるというメリットを得られます。
ここでは、コンテンツマーケティングを代行会社に任せる場合の選定するコツを3つ紹介していきます。
- SEOのノウハウを有しているか
- 戦略策定の支援をしているか
- 集客増加に繋げた実績があるか
SEOのノウハウを有しているか
コンテンツマーケティングの成功において、SEO(検索エンジン最適化)の技術は不可欠です。
適切なキーワードの選定やコンテンツを最適にすることで、検索エンジンでユーザーが自社のページを選んでくれる可能性が高くなります。選ぶべき代行会社は、SEOのノウハウを豊富に有しており、コンテンツが検索結果で目立つよう効果的な戦略を展開できることが重要ポイントです。
戦略策定の支援をしているか
単なるコンテンツ制作だけでなく、戦略の策定を行ってくれるかどうかが成功の鍵となります。
適切なターゲットユーザーの特定や競合分析、コンテンツの配信タイミングの最適化など、戦略的なアプローチを行ってくれる会社を選びましょう。代行会社が戦略策定にも積極的にサポートしているかどうかを確認することで、よりプロ目線の戦略を活かしたコンテンツマーケティングを実現できます。
集客増加に繋げた実績があるか
代行会社の実績は信頼性の指標となります。
コンテンツマーケティングが集客増加や顧客獲得にどれだけ成功してきたかを確認しましょう。過去の案件プロジェクトや、キャンペーンが成功しているかどうかを確認することで、会社の実力や信頼性をより客観的に評価することができます。
コンテンツマーケティングに必須なツール8つ
- Googleキーワードプランナー
- ラッコキーワード
- Microsoft Clarity
- Google search console
- Google Analytics(GA4)
- WordPress
- SimilarWeb(シミラーウェブ)
- MA(マーケティングオートメーション)ツール
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーは、ユーザーが検索エンジンでどのようなキーワードを使って情報を求めているかを把握するために広く活用されています。
初心者でも使いやすく、特定のトピックに関するキーワードの検索ボリュームや競争度を簡単に確認することが可能です。これにより、コンテンツ作成においての効果的なキーワードを見つけて、コンテンツを最適化することができます。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、より特定のニッチなキーワードを見つけるためのツールです。
通常のキーワードツールでは見逃されがちな長めのキーワードや、特定の状況で使用されるユニークな表現を発見するのに役立ちます。よって、競争が激しい一般的なキーワードよりも、よりターゲットを絞った効果的なコンテンツを制作することに繋がります。
Microsoft Clarity
Microsoft Clarityは、ウェブサイト上でユーザーがどのように行動しているかを可視化し、分析するためのツールです。
実際のユーザーがどの部分に興味・関心を持っているのか、どのコンテンツが効果的かなどを把握するのによく活用されています。ページ上でのクリックやスクロールのデータを利用して、コンテンツの改善点や効果測定を行うことが可能です。
Google search console
Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、ユーザーが検索エンジンを通じて自社のウェブサイトに訪れた際に、検索されたキーワードを調べることができるツールです。
Search Consoleでは、ユーザーが自社のサイトにどのような検索キーワードでアクセスしてきたのかが確認できます。それに加え、検索キーワードの表示回数や、検索エンジンにおけるランキング、クリック数(訪問数)なども表示されるため、SEO対策をする上で必須のツールと言えます。
Google Analytics(GA4)
Google Analytics(アナリティクス)4は、ウェブサイトのアクセス状況やユーザーのサイト内での行動を計測できるアクセス解析ツールであり、コンテンツマーケティングの分析作業に効果的なツールの一つです。
アクセス解析に不可欠な機能が無料で、即座に利用可能なため、多くの企業で採用されています。
ただし、月間ヒット数が1,000万以上の大規模なウェブサイトを運用している場合は、有料版であるGoogleアナリティクス360を導入しなければなりません。
WordPress
WordPressは、ウェブサイトを構築するための非常に人気のあるソフトウェアで、さまざまな企業で活用されているツールです。このプラットフォームは、テーマやプラグインが豊富に提供され、それによりユーザーは自分のウェブサイトを簡単に作成し、管理・運用することが可能です。
また、SEOにも対応しており、コンテンツを最適化しやすく、拡張性も高いのが特徴です。しかし、Wordpressのプラグインは、ウイルスが侵入しやすいため、機能拡張をする際は注意が必要です。
SimilarWeb(シミラーウェブ)
SimilarWebは、ウェブサイトやアプリのユーザー行動に関する情報を提供してくれるツールです。
このソフトウェアを通じで、簡単に競合他社のウェブサイトにおけるユーザーアクティビティを分析できます。この情報は、自社ウェブサイトやコンテンツの改善点を見つけ、業界全体の動向を把握するために活かすことができ、競合分析において、市場での自社の位置を理解する手段として優れています。
MA(マーケティングオートメーション)ツール
MA(マーケティングオートメーション)は、「特定のプロセスや業務を自動化してマーケティング活動を効率化すること」をこと指します。この目的を達成するために開発されたツールのことを、一般的にマーケティングオートメーションツール(MAツール)と呼びます。
マーケティングオートメーションツールを導入すると、コンテンツを利用した顧客育成を自動化できることや、顧客情報をスムーズに営業部門に伝達できるといった利点があります。
主要なツールとしては、HubSpot、Pardot、BowNow、Marketoなどが挙げられます。
ただし、マーケティングオートメーションツールを単に導入するだけでは、自動的に成果が上が離ません。
大切なのは、自社のサービスの購買プロセス(カスタマージャーニー)を整理し、適切なコンテンツを発信していくことです。その中で、手作業で対処が難しい課題を特定し、それを解決する手段としてMAツールの導入を通じて効率よくしていくことが重要です。
自社のマーケティング活動において達成したい目標を明らかにし、それを実現するために最適なツールを導入することで、パフォーマンスを向上させることが可能です。しかし、導入には開発と運用について考える必要がありますので、社内での導入体制や継続的な利用が可能かどうかは事前に検討しましょう。
さらに、MAツールの機能を最大限に発揮するために、MA運用代行会社に導入、運用を任せることも一つの手です。以下の記事では、MA運用代行会社について詳しく比較した内容を紹介しているので、合わせてご覧ください!
さいごに
いかがでしたでしょうか。この記事では、コンテンツマーケティングの重要性や成功のための具体的な手法や必須ツール8つについてご紹介しました。
コンテンツマーケティングは1日で成果が出るものではありませんが、着実な努力と正しい手法で実践すれば、売上増加や顧客獲得に大きく貢献することでしょう。そのためには、中長期的な視点での戦略が重要です。
短期的な利益だけでなく、将来的な成果を追求する企業にとって、コンテンツマーケティングはマーケティング基盤の構築において非常に重要な要素です。持続可能な成果を得るためには、定期的な評価と繰り返し戦略を改善していくことが不可欠です。
これからもコンテンツマーケティングを通じて企業のビジョンを具現化し、成功に向けて積極的に取り組んでいきましょう。