目次
- 1 フォーム営業自動化ツールとは?知っておきたい基本情報
- 2 フォーム営業の代行と自動化の違い
- 2.1 フォーム営業の代行
- 2.2 フォーム営業の自動化
- 2.3 主な違い
- 3 フォーム営業自動化ツールを導入する5つのメリット
- 3.1 営業リスト作成の手間を削減
- 3.2 フォーム投稿作業の削減
- 3.3 効果検証の実現
- 4 フォーム営業自動化ツールを使う際の注意すべき点
- 4.1 営業先に悪い印象を与えないよう注意する
- 4.2 営業リストは最小限で始め、徐々に広げる
- 4.3 必ず閲覧してもらえるわけではない
- 5 フォーム営業自動化ツールを選ぶ際に押さえたいポイント
- 6 フォーム営業自動化ツールの主な種類と特徴を解説
- 6.1 営業リスト自動作成タイプ
- 6.2 フォーム投稿特化タイプ
- 7 導入前に確認すべきチェックリストと準備事項
- 7.1 自社商材がフォーム営業に向いているか
- 7.2 費用対効果が合うかどうか
- 8 おすすめのフォーム営業自動化ツール11選を徹底比較
- 8.1 LISTERS form
- 8.2 Lead Dynamics
- 8.3 SalesNow
- 8.4 問い合わせにょーる
- 8.5 Knockbot
- 8.6 ホットアプローチ
- 8.7 HIROGARU
- 8.8 APOLLO SALES
- 8.9 Ultra Form
- 8.10 GeAIne
- 8.11 フォームラン (formrun)
- 9 まとめ:フォーム営業自動化ツールを活用して効率化を目指そう
企業の「お問い合わせページ」を活用して一件一件営業メールを送るのに膨大な時間がかかる、または契約に結びつかないというお悩みをお持ちの方へ。この記事では、フォーム営業ツールを活用することでどれだけ効率化が可能になるか、さらにその使用時の注意点や比較すべきポイント、そしておすすめのサービスについて詳しく解説します。
フォーム営業ツールとは、企業のHPにある「お問合せフォーム」を通じて営業メールを送る作業を自動化するためのツールです。このツールを使うことで、営業対象の企業HPを検索し、問い合わせフォームを見つけ、文章を作成して送信するという一連の作業を効率化し、営業件数を大幅に拡大することが可能です。
フォーム営業自動化ツールとは?知っておきたい基本情報
手作業で1件ずつフォームに入力する手間を省くだけでなく、反応率が高そうな企業を自動抽出してリスト化したり、送信した文章の効果を測定して比較したりと、多様な機能が用意されています。また、テレアポや訪問営業といった従来型の営業手法に比べ、コロナ禍でも対応可能な効率的なデジタル営業を実現するツールとして注目を集めています。
フォーム営業の代行と自動化の違い
問い合わせフォーム営業において、代行と自動化には以下のような大きな違いがあります。
フォーム営業の代行
- 人間の営業担当者が、企業のウェブサイトに設置された問い合わせフォームに入力し、営業対応を行います。
- 営業の成果は担当者のスキルやコミュニケーション能力に依存しやすく、属人性が高いです。
- 手作業で1件ずつ処理するため、対応できる数に限界があり、スピードや生産性には制約があります。
フォーム営業の自動化
- AIがウェブサイト上の問い合わせフォームを自動で検知し、フォームへの入力や送信を完全に自動化します。
- 人間が介在しないため、成果が属人性に左右されることがありません。
- 短時間で大量のフォームに対応可能で、処理能力が圧倒的に高いです。
- 機械学習を活用して、AIの判断精度が継続的に向上します。
主な違い
- スピードと処理能力:自動化は代行に比べて短時間で圧倒的な数を処理可能。
- 属人性の有無:代行は人の能力に依存、自動化はAIが対応するためリスクが少ない。
- 生産性と拡張性:自動化は生産性が高く、大規模な対応が可能。
フォーム営業自動化ツールを導入する5つのメリット
営業リスト作成の手間を削減
通常、営業リストの作成には以下の方法が一般的です:
- リスト事業者から購入する
- Webメディアや企業情報をコピーして手動で作成する
多くの企業では、営業担当者が空き時間を利用してスプレッドシートにコピペを繰り返すなど、時間のかかる作業が行われているのではないでしょうか。
一方、フォーム営業自動化ツールでは、数十万単位の営業リストを保有していることが多く、以下のような条件でリスト作成が可能です:
- エリア
- 業種
- 企業規模
ただし、リストの更新性が低い場合もあるため、ツール導入前に事前確認を行うことが推奨されます。
フォーム投稿作業の削減
お問い合わせフォームへの営業メール投稿は、通常1件ずつ手動で行う必要があります。
1人で1時間に対応できる件数は20~30件程度が一般的です。
空きリソースがある場合は問題ありませんが、多くの企業ではリソース不足が課題です。
フォーム営業の自動化ツールを導入することで、投稿作業自体を削減でき、担当者の負担を大幅に軽減することが可能になります。
効果検証の実現
単に問い合わせフォームに営業メールを送信するだけでは、相手の反応がわからず効果を検証することが難しい場合があります。
しかし、自動化ツールには送信後のトラッキング機能を備えたものもあり、以下のようなデータを活用した効果検証が可能です:
- 開封率
- クリック率
- ABテストによる最適化
これにより、営業メールの効果測定や改善を継続的に行うことができ、営業活動の成果を最大化するための振り返りが行えます。
フォーム営業自動化ツールを使う際の注意すべき点
営業先に悪い印象を与えないよう注意する
送信する情報が営業先に無関係だったり、魅力がない内容だったりすると、相手に悪い印象を与える可能性があります。そのため、営業先の企業に関連性があるかどうかをしっかり検討し、ターゲットを選定して営業リストを作成することが重要です。また、送信する情報は精査し、相手にとって価値のある内容を心がけましょう。
さらに、短期間に何度も営業メールを送ると、相手に不快感を与える場合があります。一度案内を送信したら、一定の期間を空けるか、新商品や大幅なバージョンアップといった重要な情報がある場合にのみ再連絡するよう配慮しましょう。
営業リストは最小限で始め、徐々に広げる
ツールを使えば大量の企業にアプローチできますが、最初から管理しきれない規模の企業に送信するのは避けましょう。ターゲットが明確でない段階で、最適化されていない営業メールを送ると、相手に悪い印象を与え、後の大事な営業機会を失うリスクがあります。
まずは小規模のリストに絞り込んでメールを送信し、反応を確認しながら内容を改善していきましょう。その後、徐々に対象を広げることで、より効果的なアプローチが可能になります。
必ず閲覧してもらえるわけではない
送信が成功し、企業の担当者にメールが届いても、開封されない、あるいは返事が来ないケースは多いものです。忙しい時期にメールが見過ごされる、他のメールに埋もれるなどの理由で、そもそも目に留まらないことも少なくありません。
すべてのメールを確認してもらうことは難しいですが、送信する曜日や時間帯を工夫することで、少しでもメールが目に留まる可能性を高めることができます。このように、タイミングを考慮することも重要な戦略の一つです。
フォーム営業自動化ツールを選ぶ際に押さえたいポイント
効果検証がどこまでできるか
フォーム営業ツールを通じた営業後に、どれだけ、そしてどんな反応があったのかを検証できる機能は重要です。これにより、営業文章の改善やターゲットの絞り込みが可能になります。
例として、「GeAlne」が搭載するクリック率計測機能があります。この機能では、送信したメール内のリンクがどの程度クリックされたかを数値化し、ターゲットのニーズや興味を把握できます。また、以下のような活用が可能です:
- 離脱ポイントを分析し、営業文章やリンク先のページを改善する。
- クリックした企業に対してテレアポなど、次の営業アプローチを実施する。
クレーム防止機能の充実度
営業メールが企業に不快感を与え、悪い印象を持たれることは避けたいものです。そこで、クレームを防止する機能の充実度も重要です。
具体例:
- 既存取引先や直近で送信済みの企業への重複送信を防止。
- **「営業はご遠慮ください」**と明記された企業をAIが自動で送信対象から除外する機能。
これにより、営業成果だけでなく、コンプライアンスの遵守や企業イメージの保護が可能になります。
メール配信機能の有無
問い合わせフォームを設置していない企業に対しては、直接メールアドレスを検知し、問い合わせを行う機能があると便利です。
例:「APOLLO SALES」では以下の特徴を持つメール配信機能が利用可能です:
- メール送信時刻の設定。
- 営業時間外の送信を自動調整。
- ピンポイントな一斉配信が可能(期間限定商品の告知などに有効)。
営業リストの保有量や精度
営業リスト自動作成機能を利用する場合、登録企業数や条件設定の柔軟性も重要です。
例として、以下のツールが挙げられます:
- 「ホットアプローチ」:470万社以上の企業データを保有。
- 「APOLLO SALES」:150万社を超える登録企業。
さらに、「ホットアプローチ」は基本情報(業界、業種、資本金、従業員数)に加え、以下のような詳細条件も設定可能です:
- DX導入・関連企業
- コンプライアンス推進企業
- コールセンター保有企業
これにより、ピンポイントな営業リストを作成し、ターゲティングの精度を向上させることができます。
フォーム営業自動化ツールの主な種類と特徴を解説
フォーム営業ツールは、大きく分けて以下の2つのタイプがあります。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合ったツールを選びましょう。
営業リスト自動作成タイプ
このタイプは、アプローチ先企業の選定を自動化する機能に特化しています。以下のような企業におすすめです:
- フォーム営業を試してみたいが、ターゲット企業の選定に悩んでいる。
- 営業リストを作成する時間やリソースが不足している。
特徴
- 検索条件でリスト作成
ツールに登録された企業データベースやインターネット上の企業情報から、以下のような条件を指定して営業リストを自動生成します:- 業種
- エリア
- ビジネス情報
- 従業員数
- リストの情報補完が可能
既に保有している営業リストの情報が不足している場合でも、ツールにリストを提出すれば不足情報を補完できる場合があります。 - 応用が効く
作成した営業リストは、フォーム営業だけでなく、テレアポやクロージングにも活用できます。特に、フォーム営業以外の手法も視野に入れている場合には、営業リスト作成代行サービスを併用するのも効果的です。
フォーム投稿特化タイプ
このタイプは、フォーム投稿の質や効果を高める機能に特化しています。以下のような企業におすすめです:
- 営業リストは既に準備済みで、リストを活用して効果的なフォーム営業を行いたい。
- 営業文章の精度を高め、返信率を向上させたい。
特徴
- 営業文章のABテスト
複数の文章パターンを登録し、どの文章が最も反応率が高いかを検証可能です。これにより、効果的な営業文を作り上げられます。 - 問い合わせ文章の作成サポート
専属の担当者が営業文の作成や添削をサポートする機能を備えたツールもあります。これにより、ターゲット企業に響く質の高い営業文章を送ることが可能です。 - フォーム投稿の自動化
手動作業を削減し、短時間で大量のフォーム投稿を実現。これにより営業効率をさらに高めます。
導入前に確認すべきチェックリストと準備事項
フォーム営業ツールの導入を検討する際、以下の2つの確認事項を事前にチェックすることが重要です。これにより、「導入後に実際の運用で合わなかった」というリスクを回避できます。
自社商材がフォーム営業に向いているか
フォーム営業ツールは、すべての商材に適しているわけではありません。以下に、フォーム営業に向いている商材と向いていない商材の特徴を整理しました。
フォーム営業に向いている商材・企業
- 汎用性が高い商材:さまざまな業界で活用可能。
- 購入ハードルが低い商材:短期間の取引でも「お試し購入」がしやすい。
- 認知度を高めたい商材:主にターゲットへの周知が目的。
- 単価が安い商材:決裁権者の許可が取りやすい。
- 専門知識が不要な商材:簡単に魅力を伝えられる。
- BtoB商材や無形商材:セミナーやイベント開催の案内なども効果的。
- 期間限定商材:期限付きで訴求しやすいもの。
- キーパーソンに直接アプローチ可能な商材:契約率が高い場合。
フォーム営業に向いていない商材・企業
- ターゲットが少ないニッチ商材:リスト数が限られる。
- 信頼構築が必要な商材:長期的な関係を求める場合。
- 高額商材:慎重な検討を要するもの。
- 専門知識が必要な商材:簡単には魅力を伝えにくい。
- BtoC商材:個人向けのもの。
- クレームリスクが高い企業:コンプライアンス重視の企業。
- ブランドイメージを重要視する企業:メール営業がブランドに悪影響を与えるリスクがある場合。
判断のポイント
フォーム営業に適していない場合は、別の営業手法(テレアポ、訪問営業など)を検討することをおすすめします。
費用対効果が合うかどうか
フォーム営業ツールを導入することで得られる工数削減や成果向上が費用対効果に見合っているかを確認します。
確認ポイント
- 工数削減:ツール導入により、営業にかかる人月をどの程度減らせるか。
- 成果の向上:削減された工数で期待される利益の増加額。
例:導入前後の比較
- 現状:営業活動に3人月(工数)を費やし、月間利益が60万円。
- 導入後:工数が2人月に減り、利益が60万円を維持。
→ 工数削減効果により、ツール導入は有効。 - 導入後:工数が3人月のまま、利益が100万円に増加。
→ 成果向上効果で費用対効果が高まる。
注意点
- シミュレーションの結果、費用対効果が低い場合、効率化は実現できても利益率が下がるリスクがあります。
- 利益が減少する可能性がある場合は、導入を再検討するべきです。
おすすめのフォーム営業自動化ツール11選を徹底比較
フォーム営業活動を効率化し、効果を高めるためにおすすめのフォーム営業ツールを11選ご紹介します。それぞれの特徴を活用して、自社のニーズに合ったツールを見つけましょう。
LISTERS form
Webサイトの問い合わせフォームに自動でデータを入力し送信するフォームマーケティングの自動化ツール。潜在顧客への直接アプローチが可能で、優れたコスト効率を実現します。
- 特徴
- 7日間無料体験あり
- 即日導入可能、初期費用0円
- 月額5万円から
- URL: https://lister.jp/form/
Lead Dynamics
AIを活用して営業リストを作成し、フォームに自動送信。SEOやウェビナーに依存せず、短期間でリードを獲得できます。
- 特徴
- クレーム回避機能が充実
- 初期費用無料、月額3.3万円~
- 自動リスト検知・送信機能
- URL: https://lead-dynamics.com/#top
SalesNow
問い合わせフォームを通じた新規顧客獲得を効率化するツール。最新データベースを活用して広範囲のターゲットにアプローチ可能です。
- 特徴
- 無料オンラインデモあり
- 530万社から検索可能
- データベース常時更新
- URL: https://top.salesnow.jp/
問い合わせにょーる
初心者向けに設計されたシンプルな操作感が魅力。送信件数に応じて料金が発生するため、初期費用なしで始められます。
- 特徴
- 初期費用0円、従量課金制
- 24時間使用可能
- 簡単なエリア・業種選択機能
- URL: https://www.navit-j.com/service/senhor/
Knockbot
問い合わせフォームやメールアドレスへの営業をロボットが自動化。無料トライアルで1,000件まで試用可能です。
- 特徴
- 無料トライアル(1,000件送信)あり
- 初期費用・月額料金不要
- 未送信件数に料金発生なし
- URL: https://www.knockbot.jp/
ホットアプローチ
信頼性の高い国税庁や経産省のデータを基にした企業データベースを提供。簡単な操作でターゲットを絞り込めます。
- 特徴
- 480万社以上の企業データベース
- マウス操作で簡単に検索可能
- 雛形付きで簡単送信
- URL: https://www.hammock.jp/hap/
HIROGARU
固定料金制で自己所有リストも利用可能。低コストで効率的な営業活動ができるフォーム営業ツールです。
- 特徴
- 24時間無料トライアルあり
- 一律料金で解約可能
- リスト持ち込み対応
- URL: https://hirogaru.jp/
APOLLO SALES
業界最安値クラスの料金でフォーム営業とメール営業をサポート。新規顧客開拓に特化したクラウド型サービスです。
- 特徴
- 1通5.8円~の低価格設定
- 営業リスト作成から営業活動まで対応
- 1,000社以上が利用
- URL: https://apollosales.co/
Ultra Form
効果測定機能が充実した問い合わせフォーム営業支援ツール。持続可能な営業環境を目指した設計です。
- 特徴
- 初期費用0円、無料トライアルあり
- ワンクリックでフォーム入力完了
- 反応企業が一目でわかる
- URL: https://code-company.co.jp/ultraform/
GeAIne
ABテスト機能やトラッキング機能で高精度のアプローチを実現。BtoB向け営業に特化したツールです。
- 特徴
- 3日間限定無料トライアル
- ABテスト機能で文章最適化
- 高いアポ獲得率を実現
- URL: https://the.geaine2.jp/
フォームラン (formrun)
誰でも簡単にフォームを作成でき、効率的なデータ管理が可能なフォーム作成ツール。特に問い合わせや応募フォームの作成・管理に適しており、業務の効率化をサポートします。
特徴
- 無料プランあり(有料プランも充実)
- コード不要で簡単にフォーム作成
- 外部ツール(SlackやGoogleスプレッドシートなど)との連携
- データ管理がスムーズ
URL: https://form.run/
まとめ:フォーム営業自動化ツールを活用して効率化を目指そう
フォーム営業ツールを利用する際には、送付先に悪印象を与えないよう配慮することや、営業範囲をどのように広げるかなど、いくつかの注意点があります。特に、ABテストによる効果検証や、NGワード登録機能、メール配信機能の有無など、各サービスの特徴的な機能が重要なポイントとなります。
テレアポや訪問営業に代わる手法として、コロナ時代に適したフォーム営業ツールを導入することで、新たな営業販路の開拓が期待できます。
まずは、「営業リスト自動作成タイプ」と「フォーム投稿特化タイプ」のどちらが自社に適しているかを選び、本記事で紹介した機能の特徴を参考に、フォーム営業ツールの導入を検討してみてください。