無料のHubSpot CRMができることとは?機能9つを厳選して紹介!

CRMの機能が無料で利用できることで話題のHubSpot。
しかし、「無料だから大した機能ないんでしょ?」と思われている方も多いのではないでしょうか。

実は、HubSpotのCRMは無料とは思えないような機能を備えているため、まだマーケティングツールを導入していない企業は、とりあえずHubSpot CRMの導入をおすすめできるほど優秀なツールとなっています。

今回は、HubSpot CRMが無料でどのような機能の利用が可能なのか、そして利用時の注意点についてご紹介します。

1 .HubSpotとは

初めに、HubSpotとはどのようなツールなのかを簡単にご紹介します。

HubSpotとは、2005年にアメリカで開発されたマーケティングプラットフォームです。

現在、多くの企業が導入している、CRM、MA、SFAのような機能を持つツールに加え、カスタマーサービスに特化したツールと、CMSに特化したツールの5つのツールで構成されています。

CRMが無料で利用できること、複数のツールを一元管理のもと利用可能なこと、さらにツールの料金プランをそれぞれで選択して利用可能なことなどから世界でもトップクラスの利用率を誇るツールとなっています。

HubSpotの料金プランについてより詳しく知りたい方は、別記事で詳しく解説しておりますので、下のリンクよりぜひご覧ください!

HubSpotの料金プランってどんな感じ?4つのツール別に料金プランごとの特徴まで解説!

HubSpotでは、目的別に分けられた4つのツールを用意されたグレードから自由に契約し、自社に必要な機能をカスタマイズできることも特徴の一つとなっています。
今回は、それぞれのツールの料金システム、そして、それぞれのプランの特徴をご紹介いたします。

 

無料のHubSpot CRMでできること

ここからは、無料のHubSpot CRMでどのようなことができるのかご紹介していきます。
全てをご紹介することはできないほどの機能が備わっているため、今回は選りすぐりの9つの機能をご紹介します。

リード管理・企業インサイト

CRMの機能の中核である、コンタクト(リード)管理機能に加え、企業インサイト機能も利用が可能です。

企業インサイトとは、商談中の企業に関しての役立つデータである、売上高、職種などの企業の詳細情報を自動で取得する機能となっています。
これにより、調査にかける時間を減らすことができるようになるため、営業活動に集中して取り組むことができるようになります。

また、コンタクト(リード)管理機能では、メールの送信やタスク管理、ミーティングのスケジューリングなども行うことができます。

それに加え、集めたコンタクトをある条件でリスト化(セグメンテーション)することも可能となっています。
例えば、あらかじめ用意していた資料のダウンロードがあったコンタクトをリスト化することができます。
さらに、リストのタイプを「動的」に設定することで、リスト作成後、新たに資料ダウンロードを行ったコンタクトもこのリスト内に自動で加わっていきます。

フォーム・ランディングページ(LP)の作成

HubSpot では、フォームとランディングページの作成も無料で可能となっています。

これらの作成時には優れたUIが利用できるため、複雑なコーディングを要することなく作成することができます。
LPにおいては、複数のテンプレートが用意されており、それぞれデザイン性も高くデフォルトでレスポンシブデザインが採用されているため、実用性もある優れものになっています。

さらにフォーム入力されて得た情報は、自動的にコンタクトに追加されるため、リード管理を確実にそして効率的に行うことができるようになります。

コンタクト(リード)のアクティビティフィード

リードがコンテンツをいつ、どのぐらい見たのかを一目で分かるようにしてくれる機能です。
リードのフォーム入力により提供したドキュメントの、どのページが何秒読まれたのかまで確認することができます。

また、送信したメールは開封されたのか、設置したリンクはクリックされたのかなどまで確認することが可能です。

このフィードから直接メールの送信や電話、タスク管理なども可能となっており、業務の効率化を一気に図ることができます。

フォローアップメールの自動化

フォーム入力に対してのフォローアップメールを自動化する機能です。

これにより、フォームへの入力が多くなったとしても、工数をかけることなくフォローアップのメールを送信することができるようになり、リードナーチャリングを効率的に開始することが可能となります。

Gmail、Outlook、Facebook Messengerとの連携

Gmail、Outlookと受信トレイを連携することで、HubSpot CRMからメールの送信をすることができるようになります。

また、Facebook Messengerと連携することで、コンタクト(リード)情報の自動取得などができるようになります。

さらにコンタクト情報で全件の送受信も確認できるため、引き継ぎなどがあっても過去の送受信を遡って適切な対応が誰でもできるようになります。

チャットボット、Webチャットの設置

リードがポップアップ表示された質問事項に答えることで、適切な情報を提供するチャットボットや、サイト内ポップアップでリアルタイムのやりとりができるWebチャットの設置も可能です。

これにより、顧客体験の質を向上させることができるようになります。

共有受信トレイ

リードとのメールやWebチャットでのやり取りなどを、共有の受信トレイに集め、チーム全員で共有できるようにする機能です。

この機能では、ライブチャットに届いた問い合わせに対し、メールやFacebook Messengerなどを利用して返信することができるようにもなるため、業務の効率を向上させてくれます。

パイプライン管理

取引パイプラインの管理を行う機能で、成約の確度などを設定することで、それに基づいた収益予測が可能となります。

非常に便利なツールではありますが、適切に活用しなければ収益予測が大幅にズレることになるため、注意が必要です。

マーケティングにおけるパイプラインの意味とは?注意点や管理のためのツールにも解説!

ビジネスの場では、様々な言葉が一般的に使われている意味とは違う意味で利用されます。
その中でも「パイプライン」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
今回はこの「パイプライン」について解説し、パイプラインを構築し管理を始める方法、注意点、パイプライン管理のためのツールについて解説していきたいと思います。

HubSpotアカデミー

HubSpotアカデミーとは、HubSpotが提供しているオンライントレーニングのことで、こちらも無料で受講することができます。

インバウンドマーケティングやフライホイールについて、メールマーケティングについてなど350種類以上のトレーニングが用意されています。
英語でしか用意されていないトレーニングも多くあるため、注意が必要ですが、徐々に日本語化が進んできています。

HubSpot CRM利用時の注意点

HubSpotでは、ここまでご紹介してきた9つの機能以外にも多くの機能があり、無料とは思えないほど利便性の高いツールとなっています。
しかし、3点注意しておかなければならないことがあります。

1つ目は、機能の一部が「Liteバージョン」でしか利用できない、ということです。

ここまで何度も解説してきた通り、非常に多くの機能が利用できるHubSpotですが、パイプライン管理の一部などは、機能制限があり、すべての機能の利用には課金が必要となります。
また、MAと似た機能を持つ「Marketing Hub」や、SFAと似た機能を持つ「Sales Hub」などを利用する際にも課金が必要となるため注意が必要です。

2つ目は、未だに英語表記のみ対応している部分がある、ということです。

HubSpot Japanは2016年に営業を開始したため、主要でない部分の日本語化がまだ終わっていません。
そのため、機能を隅から隅まで利用するためには、これを解決する能力が必要になります。

3つ目は、機能を適切に活用するためには相応の知識が必要である、ということです。

今回ご紹介しただけで9つの機能がありますが、どの機能も適切に活用するためには、少し工夫やコツが必要となります。
これらを理解せずに利用を続けていても成果を挙げることは難しく、利用することで生まれるものが何もないといった状況になってしまいかねません。
そのため、しっかりと予備知識を入れるか、外部の運用代行などに内製化までコンサルティングしてもらう必要があります。

まとめ

今回は無料で幅広い機能が利用可能なHubSpot CRMについてご紹介しました。

無料とは思えないほど高品質な機能が多数あり、利用しない手はないツールですが、注意点を理解しないまま導入しても、何の効果も得られず、ただ少し手間が増えただけになってしまいます。

そうならないためにも、事前知識をしっかりと入れるか、内製化できるまでは運用代行などの外部の力を借りてツールの利用方法を学習することをおすすめします。