HubSpotの機能、特徴とは?マッチする企業や運用代行の必要性についても解説!

現在では、様々な企業がマーケティングツールを利用していることもあって、よく耳にするようになったMA(マーケティングオートメーション)。
しかし、MAは様々なベンダーのものがあり、それぞれのベンダーで違った特徴を持っていることはあまり知られていません。

そこで、今回はコストパフォーマンスが高いことで話題のHubSpotについての特徴や強み、またどうすれば自社に適合したMAを選ぶことができるのかについて、そして、MAの専門的な知識を持った運用代行の重要性についてもご紹介します。

HubSpotの特徴

HubSpotは、現在営業ツールとして多くの企業が導入している、CRM・SFA・MAを持ち合わせたような機能を持つマーケティングプラットフォームです。

HubSpotの特徴は主に3つあります。

一つ目は、インバウンドマーケティングに重きを置いたツールであるという点です
インバウンドマーケティングとは、リードや顧客に対して、価値のあるコンテンツを提供することで、自社のサービスや商品に対しての興味と信頼を得ようとするマーケティング手法のことを指します。
HubSpotは、このインバウンドマーケティングこそが「自社と消費者の双方にメリットをもたらす」ものであるとし、これを達成するための機能が重視されています。

二つ目は、CRM機能が無料で使えるという点です
CRMは、顧客との関係をより良いものにするためのツールです。
HubSpotでは、このCRMの機能が無料で使えるようになっており、MA・SFAなどのツールも個別に選択して利用することが可能なため、ニーズに合わせたプランの選択が可能になっています。

三つ目は、CRM・MA・SFAの3つのツールをまとめて利用できるという点です
これらのツールは様々な情報を取り扱いますが、3つのツールをまとめて利用することで、情報を効率的に共有することができるようになります。
API連携などで様々なアプリケーションなどを一つにまとめることができることもありますが、手間がかかることもあり、確かなデメリットが存在します。
しかし、HubSpotであれば、一つのプラットフォームで全てのツールをまとめて利用できるため、ツールの連携について頭を悩ませることはありません。

HubSpotとマッチする企業とは

HubSpotの特徴を簡単にご紹介しましたが、実際に他のベンダーと比較して、どのような点がポイントとなって選ばれているのでしょうか。

まず、大前提として知っておかなければならないのは、冒頭でも説明した通りMAはベンダーによって特徴が異なり、全ての企業にマッチするツールは存在しないということです。
MA運用代行などを導入せずMAに対する知識もないままでは、求めていた結果を出すためのより良いツールを選定することができず、結果的にツール本来の力を発揮させることができなくなってしまいます。

では、「インバウンドマーケティング」「CRMが無料」「CRM・MA・SFAをまとめて利用できる」という3つの特徴を持つHubSpotは、どのような結果や機能を求めている企業にマッチしているのでしょうか。
具体例を3つ挙げてみます。

まず一つ目は、「パイプライン設計」を行いたいと考えている企業です

▲HubSpotでのパイプライン設計の画面

HubSpotでは、非常に優秀なパイプライン設計の機能が無料で使用できるようになっています。
非常に直感的な操作でパイプライン設計を行うことができ、一目で現在のパイプライン内の状況が確認できるようになっています。

二つ目は、「ドキュメント閲覧確認」を行いたいを考えている企業です

▲HubSpotでのドキュメント閲覧確認画面

ドキュメント閲覧確認では、自社が作成した資料などのドキュメントが、いつ、誰に、どの程度見られたのか確認できるようになっています。
また、「どの程度」の部分では、どのページを何秒見たかまで確認できるようなっているため、相手がどこに興味を持っているか具体的に分かるためアプローチの際に非常に役立ちます。

「パイプライン設計」と「ドキュメント閲覧確認」機能は、他のMAツールにはなく、HubSpotにしかない機能となっているため、パイプライン設計やドキュメント閲覧確認を行いたいと考えている企業は、HubSpotの利用を検討しましょう。

三つ目は、ツールに対してそれほど多くの予算を割くことができない企業です。
HubSpotはCRM機能が無料で使えることや、MAの機能を持つ「Marketing Hub」、SFAの機能を持つ「Sales Hub」、そして顧客満足度の向上のためのツールである「Service Hub」の3つのツールがそれぞれ好きなプランで利用できます。
そのため、マーケティングツールの一元管理が可能な上、必要の無い部分にお金を支払うことはありません。
さらに、それぞれのプランも3つのグレードから選択でき、より細かくカスタマイズすることができます。

また、SlackやGmail、zoomやWordPressなど多くのサードパーティ製のアプリともAPIなしで連携できるようになっています。
このサードパーティ製のアプリとの連携という面で、割安の他のMAツールよりもHubSpotは非常に優れています

しかし、Salesforceの「Sales Cloud」など、営業管理や顧客管理のツールだけを先に導入していて、新しくMAツールを導入したい企業などの場合は、少し状況が変わるということに注意が必要です。
先に導入していたSales Cloudと連携してMAを使うために、一定の予算を割いてでも「Pardot」など、先に導入したツールと連携しやすいMAツールを選択する方が、結果的にコストパフォーマンスがよくなることもあるためです。

ただし、そこに割く予算もないとなると、ツール全体の見直しが必要となっているかもしれません。
こういった見直しには、多くの時間と労力を割かなければならないため、ツールの見直しという事態を起こさないためにも、導入初期にMAの運用代行を雇い入れる方がコストパフォーマンスの面でも優れていると言えます。

ここまで簡単にどのような企業にHubSpotが適しているのか、2つの例を交えて解説しましたが、この「適切なツールの選択」は非常に難しいものであるにもかかわらず、ツール選びの成功の可否がMA導入成功の鍵を握っているのです。

そのため、正確な知識を持って適切なツールを選ぶことができるMA運用代行の力を借りることが、MA導入成功の近道だと言えるのです。

HubSpotの特徴的な機能

適合する企業が分かったところで、ここからはHubSpotの機能について解説していきます。
HubSpotでは非常に多くの機能が利用できるため、今回紹介するのはその一部となりますが、どれも非常に魅力的な機能となっています。

Eメール作成、自動配信機能

HubSpotは優れたUIを備えているため、簡単にデザインされたEメールの作成ができるようになっています。
また、時間帯を指定することで、定期的にメールの配信を行うことができ、その内容をパーソナライズすることも可能です。

さらに何件のメールを送信し、その内何件が開封され、メール内のURLは何%がクリックされたのかや、エンゲージメントの高いコンタクトはどれなのかまで見ることができます。

しかし、これらの機能を利用するにはシナリオの作成が必須であるため、MA運用代行を雇うなど、専門的な知識が必要となります

Webサイト作成

Eメールと同じく優れたUIとデザイン性の高いテンプレートを備えているため、簡単にデザインされたレスポンシブページの作成が可能となっています。
さらに訪問者の流入やSEOに強いWebサイトの作成機能などもあります。

非常に優秀な機能ですが、具体的なWebサイトの運用方法や目的を知っていないければ何の効果も得られません
そのため、MA運用代行など、知識を持った人間の運用が必要となります。

SEO、コンテンツ作成

インバウンドマーケティングを行う上で重要さを増しつつあるSEOですが、HubSpotでは自動でキーワードの分析を行い最適なコンテンツの提案を行ってくれます
また、顧客数の把握や、検索データのアクセスの分析もできます。

先ほども解説した通りインターネット社会となった現代では、SEOの重要性は日々増しています。
このキーワード分析機能も非常に優秀ではありますが、SEOで重要なことはキーワードのみではありません。
そのため、SEOで成果を出すためには、MA運用代行など専門の知識を持った人がコンテンツの作成にかかわる必要があります。

ランディングページ(LP)・ブログ作成管理

▲HubSpotでのLP作成画面
▲HubSpotでのブログ記事作成画面

ランディングページ(LP)の作成もHubSpotでは可能となっており、これにも優れたUIが備わっているため、簡単にデザイン性の高いページの作成が可能となっています
さらに、訪問者の個別リンク先をパーソナライズしたり、パフォーマンスをテストしてよりよいページの作成に活かすことができるなど、幅広い機能を備えています。

また、同じような形で簡単にデザイン性の高いブログ記事等を作成・管理することも可能となっており、必要に応じて様々なページの作成が可能となっています。

このLP・ブログの作成にも、パフォーマンステストの結果からページの修正などが必要となるため、MA運用代行などの知識を持った人の手が必要となります。

マーケティングオートメーション(MA)

HubSpotでは「Marketing Hub」と呼ばれるツールがMAの機能をはたしています。
人間が行っていた簡単な作業を自動化することができるMAは、社員の負担を減らし業務の効率化を促します

また、HubSpotでは3つのプランから自社に合ったプランを選択できるようになっています。

様々なものを自動化し、管理することで効率化を促すMAですが、最近ではどんどん高機能なものとなってきており、その分扱うことの難しさも顕著になってきています。
そこでMAの専門的な知識を持つ運用代行などの重要性が高まっており、結果的なコストパフォーマンスなどから考えても、何かしらの形でMAのプロフェッショナルを雇い入れることが重要であると考えられています。

MAについてより詳しく知りたい方は下の記事と資料をご覧ください!

マーケティング効果の分析

HubSpotでは、自社のWebサイトやSNSへの投稿が、いつ、誰に、どれだけ見られているかを分析する機能が備わっています
この分析結果を利用して、より質の高いWebサイトやSNSへの投稿を検討することができます。

この点に関しても、分析結果からどのようにマーケティングを改善していくか人間が判断していく必要があるため、MA運用代行などの専門の知識を持った人間が必要となります。

プロジェクト管理機能

▲HubSpotにある様々なプロジェクトテンプレート
▲HubSpotでのプロジェクト管理画面

HubSpotには様々なプロジェクト管理のためのテンプレートが用意されています。
さらに、テンプレート内のタスクを追加・削除・変更することや自分でプロジェクトのためのタスク表を作成することができるため、タスク管理にも利用することができる優れものです。

こちらも非常に優秀な機能ではありますが、スムーズにプロジェクトを進めるためにはMAの適切な利用が重要となることも多いため、相応の知識を持ったMA運用代行などの力が必要となります

MA運用代行の必要性

ここまでHubSpotの特徴や機能などを書きましたが、これらを踏まえて実際にHubSpotが自社に適しているのか判断することは可能でしょうか。

自社の規模や事業内容、求めている結果など、様々な要因によって適切なツールは変わってきます。
そのため、多くの知識が必要となりますが、MAのプロフェッショナルである運用代行を雇うことで、その豊富な知識から適切なツールの選定を行ってくれます

また、的確なツールの導入ができたとしても、導入初期から正しい運用が可能でしょうか。
最近のMAは非常に多彩な機能を持っており、それぞれの機能を使いこなすことは非常に難しくなっています。
MA運用代行を入れることで、これらについて熟知したプロフェッショナルが、適切な使用方法を教えてくれます

適切なツール選定、そして導入初期からの正しい運用ができなければ、超割高のメール自動配信システムと化してしまうこともよくあります。
MAのプロフェッショナルである運用代行の導入は、こうした失敗を防ぐことが可能な上、早期からの効果的な運用が可能となります。

また、MAを運用する際には、MA専任の責任者が必要となりますが、知識のないMAの責任者では効率的に人的リソースを使うことができません。
しかし、MA運用代行を入れることで、人的リソースを効果的に使えるようになり、社員の負担を減らすことができるようになります。

これらのことから考えると、コストパフォーマンスの面でもMA運用代行は優れていると考えられます

まとめ

今回は、HubSpotの機能や特徴、そしてマッチする企業についてご紹介しました。

非常に高機能で、様々なツールを備えたHubSpotですが、その分使いこなす難易度は高くなっており、MA運用代行などの専門の知識を持った人の重要性というものも理解しておかなければなりません。
また、MA運用代行は、MAを早期から効果的に利用でき、さらに社員の負担を減らすこともできるため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。

HubSpotは、CRMの機能など一部の機能は無料での利用ができ、多くの企業が導入している「Sales Cloud」との連携が可能など、導入への負担が少いツールでもあります。
また、それぞれのツールでプランの選択を行うことができ、自社に必要な機能のみに予算を割くことができることも魅力の一つとなっています。

MAを導入する際には、多くの魅力を持ったHubSpotを検討してみてはいかがでしょうか。