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HubSpot Marketing Hubとは?機能から料金プランまで解説!

マーケティングツールの普及により、様々なベンダーからMA(マーケティングオートメーション)が提供されていますが、HubSpotもMAを提供していることをご存じでしょうか。

今回は、無料のCRMで話題のHubSpotの中でもMAとしての役割りを持っている「Marketing Hub」について開設します。

HubSpotとは

HubSpotとは、アメリカで開発されたマーケティングプラットフォームの事で、CRM、Sales Hub(SFA)、Service Hub(カスタマーサービス)、CMS Hub、そして今回ご紹介するMarketing Hub(MA)の5つのツールで構成されています。

その中でもCRMは無料で優れた機能が利用可能なため、アメリカでは「スタートアップ企業はまずHubSpotにサインアップすべき」と言われるほどになっています。

さらに、SFAやMAなどと情報を一元管理できることも大きなメリットで、それぞれのツールを自由に組み合わせること、そしてツールのグレードをそれぞれ選択可能であることもコストパフォーマンスを高めることができる素晴らしいシステムです。

多くのメリットがあるため、マーケティングツールの中でも、知名度・利用率ともにトップクラスのものになっています。

MAとは

先ほどから「MA」と何度も書いていますが、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にご紹介します。

MAとは「Marketing Automation」の略で、マーケティング業務の一部自動化と効率化を可能にしてくれるツールです。

また、リードや顧客の自社Webサイトでの行動を可視化してくれるため、どこにリードや顧客がどこに興味を持っているのかが分かりやすくなります。

現在ではテクノロジーの進化もあって、非常に多くの機能が備わっており、CRMやSFAといった、他のマーケティングツールとの境目は分かりづらくなっています。
使いこなせれば非常に強力な武器になりますが、機能の多さからツールの複雑さは増しており、「導入すれば成功する!」ツールではないというのが事実です。

しかし、導入企業が増えてきていることからもその重要性と利用価値の高さは認知されており、今後もその需要は膨らみ続けると見られています。

Marketing Hubの機能

非常に多くの機能を持ち、様々な分野で活躍するMAですが、多くの企業がMAを提供しており、それぞれに特徴があるということも理解しておかなければなりません。

HubSpotが提供する「Marketing Hub」にも当然特徴があります。

ここでは、Marketing Hubの特徴を理解していただくために、Marketing Hubの機能についてご紹介します。

ランディングページとフォームの作成・管理

ランディングページとフォームの作成を、複雑なコーディングなしに作成することができる機能です。

ランディングページにはデフォルトで優れたデザインのテンプレートが用意されているため、簡単にデザイン性の高いランディングページの作成が可能です。

また、これらのクリック数や入力数などを確認でき、CRMに登録があれば、個人の特定までできるため、リードの温度感や興味をどこに持っているのかを把握するために非常に便利な機能となっています。

セグメント(リスト)の作成・管理

リードを指定した特定の条件ごとに分け、メールマーケティングの際などに活用するセグメント(リスト)の作成ができる機能です。

CRMに登録した情報の中から条件を指定して作成することや、外部からcsvなどのデータを入力して作成することも可能です。

広告管理

出稿した広告のクリック率や製品の購入に至るまでの成果をFacebookやGoogleなどの様々なプラットフォームで確認できるようにする機能です。

さらに、「オーディエンス」の機能を活用することで、これまでのやり取りを確認し、それらを踏まえた上でアプローチすることができるようになります。

HubSpot CRM

「1.HubSpotとは」でも解説した通り、CRMの機能が無料で利用可能です。

高性能なたくさんの機能が無料で利用可能となっており、全部ではありませんがMAに関する機能もLite版として利用可能なため、まずは使用感を試すこともできます。

メールマーケティング

用意したセグメント(リスト)に対してメールを一斉送信できるようにする機能です。

テンプレートが用意されているため、簡単にデザイン性の高いメールを作成できる上、一度作成したメールのテンプレートの共有も非常に簡単にできるので、メールマーケティングの効率を高めてくれます。

また、メールの開封率やメール内に添付したリンクのクリック率も確認することができます。

さらに、メールの件名や文章に、氏名や会社名といったパーソナライズされた内容を自動で差し込むことができる「パーソナライズトークン」も備わっているため、簡単にパーソナライズされた内容のメールを送信することができます。

レポートダッシュボードの作成

マーケティングのレポートを一か所で確認することができるようにする機能です。

フォームの運用レポートや、メール、広告など、自分が欲しい情報をカスタマイズでき、一目で簡単に情報の確認ができるようになります。

SEOの強化

コンテンツを最適化する方法を優先度順に表示する機能です。

更新が必要なページや実施すべき具体的な対策などを教えてくれます。

また、HubSpotでは「トピッククラスター」とよばれるコンテンツ作成形式を推奨しており、この形式を進めやすくするためにSEO管理ツールとして活用できます。

Marketing Hubを導入するメリット

ここまでMarketing Hubについて簡単に解説しましたが、MAとしての機能は一通り揃えており、なおかつ強力なCRMが無料で利用できるということが大きなメリットとなっています。

また、無料で利用可能なCRMの中に、Lite版ではあるもののMarketing Hubの機能も入っているため、使用感を少しでも確認することができる、ということも大きなメリットです。

無料で利用できることから、事業規模の小さな時からHubSpot CRMを利用し始め、規模が大きくなるにつれて様々なツールを付け足していくといった運用をすることで、企業の成長に合わせてツールの利用方法を変えていくことができる柔軟性の高さも持ち合わせているため、どんな企業にもマッチするツールであると言えます。

Marketing Hubの料金プラン

Marketing Hubの料金プランは以下のようになっています。

「Starter:6,000円/月」

上記の金額に1,000件のマーケティングコンタクトが含まれる。
マーケティング対象外のコンタクトはすべて無料。
マーケティングコンタクトとマーケティング対象外のコンタクトを合わせたコンタクト全体で1,500万件まで登録可能。

1,000件以上のマーケティングコンタクトを利用する際の料金(1000件あたり、月額)
1,001~3,000件:6,000円
3,001~5,000件:5,400円
5,001件以上:4,800円

「Professional:106,800円/月+導入支援費用360,000円/一回」

上記の金額に2,000件のマーケティングコンタクトが含まれる。
マーケティング対象外のコンタクトはすべて無料。
マーケティングコンタクトとマーケティング対象外のコンタクトを合わせたコンタクト全体で1,500万件まで登録可能。

2,000件以上のマーケティングコンタクトを利用する際の料金(5000件あたり、月額)
2,001~22,000件:30,000円
22,001~42,000件:27,000円
42,001~62,000件:24,000円
62,001~82,000件:21,000円
82,001件以上:18,000円

「Enterprise:384,000円/月+導入支援費用720,000円/一回」

上記の金額に10,000件のマーケティングコンタクトが含まれる。
マーケティング対象外のコンタクトはすべて無料。
マーケティングコンタクトとマーケティング対象外のコンタクトを合わせたコンタクト全体で1,500万件まで登録可能。

10,000件以上のマーケティングコンタクトを利用する際の料金(10,000件あたり、月額)
10,001~50,000件:12,000円
50,001~100,000件:10,800円
100,001~200,000件:9,600円
200,001~500,000件:8,400円
500,001件以上:7,200円

他のツールの料金プランや特徴を確認されたい方は、別の記事で紹介しておりますので、以下のリンクからご覧ください。

HubSpotの料金プランってどんな感じ?4つのツール別に料金プランごとの特徴まで解説!

HubSpotでは、目的別に分けられた4つのツールを用意されたグレードから自由に契約し、自社に必要な機能をカスタマイズできる、ということも特徴の一つとなっています。
この記事では、それぞれのツールの料金システム、そして、それぞれのプランの特徴をご紹介いたします。

まとめ

今回はHubSpot Marketing Hubについて解説しました。
様々なツールがあるHubSpotの中でも、MAと似た機能を持つMarketing Hubは、マーケティングの効率化とリードや顧客のWeb上での行動を可視化してくれます。

また、CRMが無料で利用可能となっているため、非常に幅広い用途に利用ができるツールとなっています。
まだCRMを導入していない企業や、一度ツールを一元管理したいと考えている企業にはぜひとも検討していただきたいツールです。

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